羽振りのいい東京人は本当の富裕層か? 不動産バブル“宴の終わり”は近づいている
京都で100年以上続く料亭の女将さんから、以前、興味深い話を聞いたことがある。京都の若い男女が初めてデートをする際、いっぱい、いっぱいに着飾るようなことはしないというのだ。
東京の感覚では、手持ちの服や靴の中から最も上等なものを選び、ベストなものを身に着けて出かけて行く。しかし京都では、それは必ずしも粋とはされないとのこと。普段と変わらない装いのなかに、例えば指輪など、なにか一点だけ特別なものを取り入れる。それが「今日はあなたのためにこれを身に着けてきました」という愛情の表現になるのだと。今も続いている慣習かは不明だ。
近年、東京の中心部を行き来していると、ラフな服装をしている若者が数千万円もする高級外車に乗る姿を見かける。東京都心に多くの富裕層が暮らしているのは間違いない。しかし、私が疑問に感じるのは、そうした生活を皆が皆「余裕をもって営んでいるのか」ということだ。
先の料亭の女将さんは、こうも語っていた。
「東京のお客さまは、お店にいらっしゃる時は頻繁に来てくださるが、ある時、ぱったりと来なくなります。一方、京都や大阪のお客さまは、代々通ってくださる」


















