都営大江戸線延伸、3つの新駅設置で変わる? 練馬区“陸の孤島”の不動産価値
東京都は都営地下鉄大江戸線の終点、光が丘駅から北西に4キロ延伸し、2040年ごろに3つの新駅を設置する。住宅地が広がる練馬区土支田、大泉町、大泉学園町にそれぞれ駅を新設する見通し。いずれも現状は最寄り駅から1キロ以上離れている鉄道空白地帯のバス便エリアだ。
都心を中心に不動産価格がコロナ禍以降さらに高騰する中、比較的安価な新駅周辺は鉄道延伸による利便性の大幅な向上で不動産価値へのプラスの影響が期待されている。
不動産アナリストの長谷川高氏はこう話す。
「駅が設置されるとロータリーができたり周辺が整備されたりして、マンションや戸建てが新たに造られる傾向にあります。1991年開業の東京メトロ(当時、営団地下鉄)南北線と埼玉高速鉄道の相互運転が01年に開始され、埼玉の鉄道空白地帯だった川口元郷や鳩ケ谷などに駅が設置されています。陸の孤島であればあるほど、新駅から1000~1200メートルの範囲は土地価格が上がりやすいと言えます」
■麻布十番との違いも
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