山下美夢有Vで際立った海外組の「ラフ対応力」 国内女子ツアーに必要なタフなセッティング
今季国内初出場の山下美夢有が優勝した「ソニー日本女子プロ選手権」には海外組11選手が出場し、トップ10に5選手が入りました。
会場の片山津GC白山Cは国内では一、二を争う難設定になっており、くるぶしまですっぽり埋まる深いラフに苦戦する選手がたくさんいました。
その点、海外組は米女子ツアーでタフな芝に慣れており、それも好成績の理由といえます。
山下は72ホール目にティーショットが右ラフにつかまりましたが、確実にフェアウエーにレイアップ。残り88ヤードの3打目をピンそばにつけてパーセーブしてプレーオフに持ち込みました。ラフに入った時は脱出に一番確率のいい番手を選び、なおかつ3打目にピンを狙える好ポジションに運ぶのが鉄則です。ラフにつかまっても崩れない山下のしぶとさが際立ちました。
深いラフは番手選びさえ間違わなければ難しくありません。むしろグリーン回りのラフのほうがタフだったでしょう。
1打差3位フィニッシュの桑木志帆は、女子プロ選手権で一番重要なショットにグリーン回りの深いラフ対応を掲げ、ボールを上げる、寄せるアプローチ練習を岩本砂織コーチと念入りに行っていました。
深いラフはヘッドの入れ方が違います。
普段通りのスイング軌道では芝の抵抗が強く、きっちりボールにヒットさせるのが難しい。ロフトを開いて、いつもより強くヒールから入れるイメージが必要ですが、それも日ごろから試合で経験していなければ実際に打つことはできません。
山下の最終日8番パー4のバーディーも素晴らしかった。2打目はグリーン左奥のピンが見えない左足上がりのライ。左サイドの崖下に引っ掛けるリスクがありながら、残り173ヤードを抑えながらライン出し。勇気をもってユーティリティーを振り、ピン右1.5メートルにつけて難易度2番目のホールでバーディーを決め、ショット力の高さがわかります。
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