闘将・星野仙一は名参謀・島野育夫がいたからこそ勝てた 「俺があんたの寿命を縮めた」涙の弔辞
振り返れば……優勝したチームにはいい参謀がいたような気がする。阪神でいえば藤本定義の青田昇、吉田義男の一枝修平。巨人は川上哲治の牧野茂。西武の広岡達朗と森祇晶のコンビもそうだし、星野仙一の島野育夫は改めるまでもなく。強い落合博満に参謀はいたか? 落合の参謀はおのれが兼任していたのではないか。
人が集まった席で「いい監督、勝てる監督の条件ってなんですか?」と聞かれる。「わからん。わかれば誰も苦労せんでしょ」と冷たく返答することでその場をかわしてきたが、案外、答えは簡単である。
覚悟と決断と、勇気と怖さと、思わぬ時にふと見せてくれる優しさと、やっぱり叱ってくれることと、背中を見ているだけで、ああ、この監督のためなら命を張ってもいいか、と心から思わせてくれる人。家庭のことは女房に任せ、おのれは100%采配に専念する。そうよ、家庭なんかユニホームを脱いでから、今までの借りを全力で返せばいいと思う男……。
「そんな人、いますか?」
「おまえが懸命に生きていたら、相手もいい監督になる。全てはおまえがどう生きるかや」


















