矢沢永吉
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日本語ロックボーカルを力ずくで確立した功績はもっと語られるべき
さる11月8・9日、矢沢永吉が東京ドームでコンサートを開催。2日間で計11万人を動員したという。 ちなみに76歳での東京ドーム単独公演は、ポール・マッカートニーと並ぶ最年長記録タイ。私のSNSのタイムラインにも「永ちゃんサイ...
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永ちゃんが隠さず盛らずあけすけに語り尽くす無類のロック本
1975年以降の矢沢永吉の最大ヒットは何か。売り上げ60万枚を超えたシングル「時間よ止まれ」(78年)か、40万枚を超えたアルバム「Don't Wanna Stop」(91年)か。 いやいや「200万超え」があるじゃないです...
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矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」
70 代の男2人が東京の夜を大いに賑わせた。甲斐バンドの甲斐よしひろ(72)と、ロックスターの矢沢永吉(76=写真)の話だ。11月8日土曜日、甲斐バンドは武道館で、矢沢は東京ドームでライブを開催したが、共に50周年(矢沢はソロ50周...
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自由で柔軟な言葉と完成された歌を持って現れたラスボス
中島みゆきの記念すべきデビュー曲である。 チャート最高38位は悪くない。矢沢永吉「アイ・ラヴ・ユー、OK」が43位、シュガー・ベイブ「DOWN TOWN」と愛奴「二人の夏」が圏外だったことを考えると。 悪くない滑り出...
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達郎とも共通する海外での学びを国内で生かすプロセス
歴史的作品であるこのアルバムだが、個人的には少々不満もある。サウンド面だ。 いや、矢沢永吉によるメロディーやボーカルは十分に合格点なのだが、アレンジや演奏、録音が、何というか、平均点、合否ギリギリに感じるのである。 ...
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絶妙な歌詞世界が構築した「日本語ロック」の基本フォーマット
このアルバムのMVPは誰か。矢沢永吉本人は別格として、私は、このアルバムで半数以上の曲を作詞した人物の名前を挙げたいと思う。 相沢行夫だ。 のちに、同じく矢沢永吉のソロ初期のバックを務めたギタリスト・木原敏雄とユニッ...
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裸一貫で制作費を全額自己負担した26歳、一世一代の大勝負
矢沢永吉、26歳の誕生日の1週間後に発売されたソロデビューアルバムについては、まず矢沢永吉の自叙伝「成りあがり」(角川文庫)にあるこのくだりを読んでほしい。このすごみは、中学時代に読んだときには分からなかった。 ──ロスに行く...
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試行錯誤を一気に省略して完成させた「日本語ロック」唱法
この曲をあらためて聴いて、感心するのは「永ちゃん唱法」が確立していることだ。 難しい話ではない。歌い出しを聴くだけで、すぐに分かる。 「♪I love you, OK」の次の「♪この世界に」を聴いてほしい。「こ・の・せ...
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永ちゃんの商才を表す「元キャロル」で矢沢を売らない賭け
これぞ記念すべき、矢沢永吉のソロデビュー曲である。 ご存じの通り、矢沢永吉は、1978年にシングル「時間よ止まれ」、アルバム「ゴールドラッシュ」、そして自叙伝「成りあがり」(角川文庫)で時代を席巻する。 だとしたら、...
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映像で体感できる矢沢永吉特注「琵琶ベース」の見事なグルーヴ
キャロルの解散コンサートは映像が商品化されている。 私はDVDだけでなく、その前にVHS版も買ったのだが、その内容には本当に大満足した。 買うならCDではなくDVDだ。何といっても、映像のいちばん初めに登場して、雨の...
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解散コンサートでのユウ岡崎の圧巻のドラムプレイはもっと語られるべき
キャロルの解散コンサートについては、この連載では「1975年までの矢沢永吉」の回で、すでに触れている。というわけで、今回及び次回は、その模様を収めたライブアルバムについて解説したい。 タイトルは、ネット上では表記がまちまちだ...
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口紅で鏡に伝言を残して出ていったのは…あの人の妻?
シングル盤としては、当時それほどヒットしていない。売上枚数は、本連載で紹介する楽曲の中で、最低水準だろう。 しかし現時点での知名度はトップクラスのはずだ。ユーミンが国民的な音楽家になったこともあるが、何といっても1989年の...
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1975年4月13日、日曜日に新たな伝説が始まった
日比谷公園大音楽堂(野音)が、今年の10月1日に使用休止となり、再整備工事期間に入る。 数々の伝説のコンサートが開催された会場だが、1つだけ挙げるとすれば、キャロルの解散コンサートになるだろう。 1975年4月13日...
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「キャロル」でのジョニー大倉の先見性とボーカルはもっと評価すべき
この連載では、1975年にデビューした山下達郎、浜田省吾、中島みゆき、矢沢永吉を「BIG4」としてくくるのだが、矢沢永吉の場合は「ソロデビュー」であり、バンド「キャロル」としては3年前にすでにデビューしているので、他の3人とは少々意...
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ニューミュージックとは「戦後生まれ世代による自作自演音楽」のムーブメントだ
前回はタイトルにある「1975」の話をしたので、今回は「ニューミュージック」の概論を語っておきたい。 「そのときニューミュージックが生まれた」の「ニューミュージック」って何じゃらほい、という話。 その答えは、この連載の...
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今にも通じる重苦しい時代にヒットした音楽だからこそ、振り返る意味も価値もある
拓郎、陽水、ユーミンという「GREAT3」が君臨し、達郎、浜省、みゆき、永ちゃんという「BIG4」がデビューした1975年。音楽シーンを取り巻く時代全体は、どんな雰囲気だったのか。 私の小3の頃の記憶をたどると、今=2025...
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【萩原健一】ショーケンが見つめたライバル=沢田研二の「すごみ」
言うまでもなく、沢田研二といえば萩原健一である。ジュリーとショーケン。「阪神タイガースと読売ジャイアンツ」に並ぶ、昭和を代表するライバル関係だろう。ま、タイガースといっても、この場合はザ・タイガースとザ・テンプターズなのだが。 ...
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【矢沢永吉】キャロルとジュリー、ロックンローラーたちの一瞬の「邂逅」
沢田研二と矢沢永吉。この1歳違いのロックンローラーたちの音楽活動が交差することは、ほとんどない。数少ない接点といえば、矢沢永吉にインタビューをして『矢沢永吉激論集 成りあがり How to be BIG』(小学館~角川文庫、累計20...
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矢沢永吉「大切なお知らせ」は引退か新たな挑戦か…浮上するミック・ジャガーとの“点と線”
矢沢永吉(75)が5日に更新したインスタグラムで「2025.4.8 19:00 初のYouTube Liveにて大切なお知らせがあります」と告知したことで、ファンや関係者の間で様々な憶測を呼んでいる。 その発表に注目するファ...
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希代のヒットメーカー 作詞家・売野雅勇のイベント3days開催 各日超豪華ゲストが出演
「売野雅勇 MIND CIRCUS RADIO SHOW2024」全3公演が12月13日(金)~15日(日)、東京・よみうり大手町ホールで開催される。 「涙のリクエスト」「ジュリアに傷心」「星屑のステージ」(チェッカーズ)、「最...
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大谷翔平の「悲劇」は笠置シヅ子、矢沢永吉も経験…超大物こそ“側近”に裏切られてしまうワケ
“ベストフレンド”と思われていたドジャースの大谷翔平選手(29)と水原一平通訳(39)の間に、まさかの事件が起こった。水原氏が違法賭博に関与し、大谷名義の口座から約6億8000万円を送金したという疑惑が報じられている。ドジャースは水...
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矢沢永吉150回目「武道館」当日中止にファンやきもきも…よぎる9月強行開催の“苦い記憶”
歌手の矢沢永吉(73)が20日に予定していた日本武道館公演「EIKICHI YAZAWA CONCERT TOUR 2022~ONE FIFTY~」を中止すると公式ホームページで発表した。最終日のこの日は前人未到の通算150回公演を...
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矢沢永吉は台風下の公演強行で猛批判…思い出す4年前の沢田研二ドタキャン騒動
先日、台風14号が接近する中、矢沢永吉(73)が福岡PayPayドームでコンサートを決行し、ネットで大きく批判された。当日は、会場周辺だけでなく、福岡エリアの公共交通機関のほとんどが運休を予定し、また同じ日に福岡でコンサートを開催予...
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「ライブ・ビューイング」のメリットと可能性 コロナ禍からのエンタメ市場復調で注目
コロナ禍で大打撃を受けたライブエンタメ業界で、注目を集めているのが、「ライブ・ビューイング」だ。コンサート、舞台、イベントなどライブエンターテインメントの映画館中継、及びインターネット配信や映画、ドキュメンタリーなど収録物の企画・配...
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台風14号で福岡公演中止相次ぐも…矢沢永吉9.18公演「正午に最終判断」にファンはヤキモキ
台風14号の接近で、大型イベントに影響が出ている。シンガー・ソングライターの小田和正(74)が17日、公式サイトを更新。18日開催の『明治安田生命Presents Kazumasa Oda Tour 2022「こんど、君と」マリンメ...
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張り込みの珍事 矢沢永吉が「悪いけど送ってくれないか」
芸能記者にとって張り込みは日常の仕事。成果が出ればいいが、外れもある。結果によって疲労感は雲泥の差となる。 張り込みは事前のロケハンから始まる。いかに見つかりにくく、周辺に迷惑をかけないかだが、場所や時間によってはアクシデン...
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“トヨタの看板”キムタクを起用 苦境にあえぐ日産の勝算は?
日産自動車のブランドアンバサダーに木村拓哉(47)が就任した。22日からテレビCM第1弾「やっちゃえ NISSAN 幕開け篇」がオンエアされ、キムタクが〈待っても来ない夜明けなら、こっちから迎えに行こうぜ。さあ行くぞ、もう一度。やっ...
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矢沢永吉が人生初公演中止も…ステージで“止まらない”理由
全国ツアー中の矢沢永吉(70)が喉の不調を理由に、歌手人生47年で初めて公演を中止した件が話題だ。ツアーは11月16日の富山市総合体育館を皮切りに全国8カ所を回り、12月14日の千秋楽の大阪城ホールまでの計13公演。矢沢のホームペー...
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1位は矢沢永吉の7万円 芸能人ディナーショー戦線異状アリ
ことしも年末恒例、芸能人のディナーショーの話題が出始めた。週刊女性によると、2019年の値段ランキングは不動の1位だった五木ひろしの5万5000円(税込み=以下同)を抜いて、矢沢永吉が7万1500円でトップに。 矢沢にとって...
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矢沢永吉“大物の証し” 批判メールに堂々と反論できた背景
ロック歌手の矢沢永吉(70)といえば、僕ら世代を中心に、幅広く、いろいろな影響を与え続けているスターだ。 その矢沢が激怒した出来事があった。東日本を中心に甚大な被害をもたらした台風19号の猛威で、さまざまなイベントが中止を余...
