こころMOJIアーティストの浦上秀樹さん 難病「遠位型ミオパチー」との闘いを語る

公開日: 更新日:

浦上秀樹さん(こころMOJIアーティスト/48歳)=遠位型ミオパチー

 私はスポーツが好きで、将来はスポーツインストラクターになりたいと思っていたんです。でも19歳の頃から、運動をしていると急に足に力が入らなくなるようになりました。初めは気のせいだと思っていたのですが、その回数がだんだん増えて、「おかしいな。やっぱり姉と同じじゃないかな」と思い始めました。

 じつは3歳上の姉がそのときすでに「遠位型ミオパチー」という筋肉が徐々に減少していく病気を発症していました。医者の話では、「姉弟で同じ病気を発症する確率はほとんどない」とのことだったので、私も両親も心配はしていませんでした。

 ところが、転びやすくなったり、階段を昇りにくくなったりと、症状はどんどん姉のたどった道筋をなぞっていきます。20歳を越えた頃には「姉と同じ病気を発症したんだな」と自分の中では確信しました。でも、「大学卒業までは誰にも言うまい」と決めて、両親にも友達にも黙っていました。気を使われるのが嫌だったんです。

 そして卒業してから「姉と同じ病院を紹介して」と両親に打ち明けて検査入院をし、2カ月後に遠位型ミオパチーと診断を受けました。筋ジストロフィーよりも症例の少ない難病で、今のところ治療法はなく、薬もなし、有効な運動もなし。ショックというより、ハッキリしたのですっきりした気分でしたよ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  2. 2

    母・辻希美の光る危機管理センス…希空が大手芸能プロ入りしなかった“七光り批判”回避以外の大人の事情

  3. 3

    J1に異変!2連覇の神戸が開幕から5戦未勝利「3つの元凶」…選手間にはフロント幹部への不信感も広がる

  4. 4

    「石破降ろし」加速へ…10万円商品券配布バレ、深夜の公邸会見で記者にネチネチ逆質問の完全墓穴

  5. 5

    キャバクラ通い朝乃山 厳罰招いたウソと大関復帰の可能性

  1. 6

    コシノジュンコそっくり? NHK朝ドラ「カーネーション」で演じた川崎亜沙美は岸和田で母に

  2. 7

    ナベプロが新たな柱に社運をかけた状況で、ジュリーの立場は息苦しく…

  3. 8

    大阪万博パビリオン建設は“24時間体制”に…元請けの「3月中には完成させろ!」で危惧される突貫工事の過酷労働

  4. 9

    公共施設へのスターバックス出店に相次ぐ疑問…愛知県津島市では激安賃料への批判も

  5. 10

    大阪万博まで1カ月で異常事態! リングの盛り土ボロボロ削れ浸水被害の恐れ…識者は台風や高潮を危惧