「今なら助かりますよね?」と無意識に…桑野信義さん直腸がん手術を振り返る

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桑野信義さん(トランペッター、タレント/64歳)=直腸がん

 昨年秋、検査で「直腸がん」が発覚しました。がん摘出手術をしたのは今年2月。一時はストーマ(人工肛門)になりましたけれど、今は自前の肛門に戻りました。

 もともと大酒飲みで、これまでだいたい東京ドーム2杯分ぐらい飲んでたかな(笑い)。しかもなんでもロックで飲むのが好きだったから、夜中に喉が渇いて水をガブガブ飲むわけです。

 必然的にお腹の調子が悪くて、若い頃から便秘と下痢を繰り返していました。

 そのうち便に血が混じるようになったのです。でも、すぐに検査には行きませんでした。だって嫁さんにも見せたことない部分を他人に見せるのイヤでしょ……しかもお金を払ってさ。

 そうこうしているうちに、仕事にならないくらい常にトイレの心配をするようになりました。仕方なく検査に行くと「ポリープがいくつかある」という結果だったので、内視鏡でササッと切ってもらったのです。

 ところが、1つだけ切れないものがありました。それが立派に育った直腸がんだったのです。直径にして3~4センチかな。肛門の道をふさぐほどの大きさで、がんの写真を見せられたとき焦りました。そして無意識に「今なら助かりますよね?」と先生に尋ねていました。

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