週末オススメ本ミシュラン
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「統一教会とは何か」有田芳生著/大月書店
私は統一教会をヒルだと指摘している。試みに「広辞苑」を開くと、ヒルについてこんな説明がある。 〈ヒル綱の環形動物の総称。体は細長くやや扁平で三四体節から成る。前後両端の腹面に吸盤があり、前吸盤…
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「Believe It 輝く準備はできてるか」ジェイミー・カーン・リマ著/森田理沙訳 東洋経済新報社
1977年生まれの著者は、自宅のリビングでつくった化粧品会社「イットコスメティックス」を米国最大級の高級化粧品会社に育て上げた。その後、ロレアルに12億ドルで売却し、100年超の歴史を誇る同社ブラン…
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「プーチンの過信、誤算と勝算 ロシアのウクライナ侵略」松島芳彦著/早稲田大学出版部
共同通信の松島芳彦氏(編集委員、論説委員)は、ロシア語と英語に堪能で、特派員としてモスクワ(3回)、ロンドンに勤務した。評者もモスクワで松島氏の仕事ぶりを見ていたが、権力の中枢にも社会にも深く食い込…
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「鉄道会社はどう生き残るか」佐藤信之著/PHPビジネス新書
国鉄の民営化以降、多くのローカル線が廃線の憂き目をみてきた。現在も、自動車利用の拡大や地方の人口減に伴い、国土交通省はさらなる廃線に向けて動き出している。ただ、ローカル線は、地方経済生き残りのカギで…
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「水道、再び公営化!」岸本聡子著/集英社新書
今年6月に杉並区長選挙で187票差で当選した著者は、選挙戦で繰り返し、「私の選挙ではありません。みなさんの選挙です」と訴えていたという。選ばれる者より選ぶ者の選挙だという主張は当然だけれども、そのこ…
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「平等バカ-原則平等に縛られる日本社会の異常を問う-」池田清彦著/扶桑社新書
「平等は素晴らしいことだ」という考え方が日本を支配している。しかし、生物学者の著者は本来人間は平等ではないことを説明する。たとえば、災害の避難所に500人がいたものの、毛布が300枚しかない場合は全員…
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「嫌いなら呼ぶなよ」綿矢りさ著/河出書房新社
綿矢りさ氏の小説は、普通の人間の中に潜んでいる悪を見事に描き出している。本書には「眼帯のミニーマウス」「神田夕」「嫌いなら呼ぶなよ」「老は害で若も輩」の4作品が収録されている。コロナ禍で自粛生活が続…
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「GE帝国盛衰史」トーマス・グリタ+テッド・マン著 御立英史訳/ダイヤモンド社
20世紀最高の経営者と称賛されるのが、ゼネラル・エレクトリック(GE)のCEOを20年務めたジャック・ウェルチだ。家電製品から航空機エンジン、原発まで、GEは世界最大のコングロマリットだった。その巨…
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「石橋湛山評論集」松尾尊兊編/岩波文庫
ソ連(現ロシア)がチェコに侵入した1968年も現在のように自衛力強化の声が高まった。それに対して「しかし、軍隊をもって防衛をはかるということは、ほとんど世界中の軍隊を引き受けてもやれるということでな…
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「阪神・四番の条件 タイガースはなぜ優勝できないのか」掛布雅之著/幻冬舎新書
「4代目ミスタータイガース」として知られる掛布雅之氏による本だ。さまざまなデータが出ているが、これは本書の執筆を担当したライター氏の豊富な知識によるものだろう(笑)。とはいっても、1985年の阪神日本…
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「昭和と日本人 失敗の本質」半藤一利著/角川新書
半藤一利氏(1930~2021年)は、日本が国策を誤り、無謀な戦争に突入したのは、政府に騙されたというよりも、マスメディアが世論を煽り立て国民が戦争に熱狂したからだという現実を見事に描いている。 …
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「映画を早送りで観る人たち」稲田豊史著/光文社新書
ゼミの学生たちと話をしていて、気になることがあった。それは、話題作を中心に映画をたくさん見ている学生が数多くいることだ。私は深く考えずに、学生だから時間に余裕があるのだろうと考えていた。 し…
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「私が原発を止めた理由」樋口英明著/旬報社
「5年たって、こみ上げるのは怒りだけ。原発のどこが安全でクリーンなエネルギーなのか。ばかじゃないか、この国は。こんな国に生まれてしまったから仕方ねぇけど」 福島で農業を営んでいた東日本大震災の…
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「彼は早稲田で死んだ 大学構内リンチ殺人事件の永遠」樋田毅著/文藝春秋
1972年4月に早稲田大学第一文学部に入学した著者が、当時早稲田で吹き荒れていた革マル派による支配とそこに抵抗するさまを描く。村上春樹「ノルウェイの森」では、入学直後の主人公が授業に出ると後半の時間…
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「長期腐敗体制」白井聡著/角川新書
白井聡氏の情勢分析は切れ味が鋭い。それは同氏が階級闘争史観に基づいて内政、外交、経済を見ているからだ。 民主党が下野し、第2次安倍政権が誕生してから「2012年体制」が成立したと白井氏は考え…
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「竹中平蔵教授の『反日』経済学」三橋貴明著/経営科学出版
ものすごく読みやすい本だ。私は1時間あまりで読んでしまった。さすがネットで圧倒的な人気を誇る著者の文章力だ。 タイトルだけみると、竹中平蔵氏がどのような経済理論を持っているのかの分析のように…
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「小説日本銀行」城山三郎著/角川文庫
山口県阿武町の誤送金だか誤入金が連日メディアをにぎわせたが、もっと問題にすべきは安倍晋三の「日本銀行は政府の子会社」発言だろう。無知な安倍は非常識に居直って、こんなバカ発言をする。 中央銀行…
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「いまさら聞けないキリスト教のおバカ質問」橋爪大三郎著/文春新書
衰えたとはいえ、キリスト教は世界宗教だ。しかも、国際社会における主要な権力である欧米諸国の価値観にはキリスト教(特にプロテスタンティズム)がある。 日本におけるキリスト教の影響は限定的だ。し…
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「佐久間宣行のずるい仕事術」佐久間宣行著/ダイヤモンド社
著者は、オールナイトニッポンのパーソナリティーをしている。パーソナリティーは、普通人気タレントが務める仕事だが、それをなぜ普通の中年サラリーマンがやっているのか、ずっと不思議に思っていた。だが、本書…
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「1945年のクリスマス」ベアテ・シロタ・ゴードン著 平岡磨紀子 構成・文/柏書房
日本国憲法のルーツのひとつはウクライナにある。男女同権を先駆的に明記した憲法の草案作成に尽力したベアテ・シロタ・ゴードンの両親がウクライナ生まれのユダヤ人だったからである。 特に「リストの再…