週末オススメ本ミシュラン
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「デジタル教育という幻想 GIGAスクール構想の過ち」 物江潤著/平凡社新書
「デジタル教育という幻想 GIGAスクール構想の過ち」 物江潤著 著者の物江潤氏は、早稲田大学理工学部を卒業後、東北電力に入社したが、方向転換し、松下政経塾に入った。政経塾は政治家や経済人を志…
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『インフレ時代の「積極」財政論』ウィリアム・ミッチェル、藤井聡著/ビジネス社
『インフレ時代の「積極」財政論』ウィリアム・ミッチェル、藤井聡著/ビジネス社 本書は、日本で積極財政論を展開する第一人者で京都大学教授の藤井聡氏と、オーストラリア・ニューカッスル大学教授でMM…
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「久米宏です。」久米宏著/朝日文庫
「久米宏です。」久米宏著/朝日文庫 テレビ朝日に「ニュースステーション」という番組があった。この番組について、いまは過去形で言わなければならないが、キャスターだった久米は「時の政権にチェックさ…
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「M-1はじめました。」谷良一著/東洋経済新報社
「M-1はじめました。」谷良一著/東洋経済新報社 読み終わった瞬間に思ったのは「コレ、Netflixで映像化してもらいたい」ということだった。何しろ、「プロジェクトX」的なのである。著者は19…
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『THINK BIGGER 「最高の発想」を生む方法』シーナ・アイエンガー著・櫻井祐子訳/ニューズピックス
『THINK BIGGER 「最高の発想」を生む方法』シーナ・アイエンガー著 全盲の心理学者で米コロンビア大学ビジネススクール教授をつとめるシーナ・アイエンガー氏のイノベーションに関する労作だ…
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「イングランド銀行公式 経済がよくわかる10章」イングランド銀行著/すばる舎
「イングランド銀行公式 経済がよくわかる10章」イングランド銀行著 イングランド銀行は、イギリスの中央銀行だ。本書は、経済がよく分からない人のためにイングランド銀行が、経済を平易に語った解説書…
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「憚りながら」後藤忠政著/宝島社文庫
「憚りながら」後藤忠政著/宝島社文庫 亡くなった創価学会名誉会長、池田大作を理解するのに山口組傘下の後藤組組長だった著者のこの本は欠かせない。なぜなら、後藤はある時まで池田と創価学会のボディー…
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「1973年に生まれて 団塊ジュニア世代の半世紀」速水建朗著/東京書籍
「1973年に生まれて 団塊ジュニア世代の半世紀」速水建朗著 著者は1973年生まれ。第2次ベビーブーマーでは最も人数が多い209万人が生まれた年で、私もこの年に生まれた。本書は、1973年生…
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「落語で資本論 世知辛い資本主義社会のいなし方」立川談慶著(監修・解説 的場昭弘)/日本実業出版
「落語で資本論 世知辛い資本主義社会のいなし方」立川談慶著(監修・解説 的場昭弘) 抜群に読みやすく、面白い「資本論」解釈書だ。資本主義が抱える問題を江戸時代の落語との類比的解釈で読み解いてい…
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「事務に踊る人々」阿部公彦著/講談社
「事務に踊る人々」阿部公彦著 私は普段、経済書しか読まないのだが、本書はタイトルに引かれて、読んでみた。私は、事務が大嫌いだ。出張費の精算とか、物品購入の経費申請とか、とにかく面倒くさい。最近…
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「東京電力の変節」後藤秀典著/旬報社
「東京電力の変節」後藤秀典著/旬報社 2011年の東京電力の原発事故に対する賠償を求める裁判で、東電は厚かましくも原告の避難者を攻撃していると知って、事故直後の東電の株主総会を観戦した時のこと…
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「悪口ってなんだろう」和泉悠著/ちくまプリマー新書
「悪口ってなんだろう」和泉悠著/ちくまプリマー新書 言語哲学、意味論の専門家による一冊。基本線は「悪口はどうして悪いのか」「どこからどこまでが悪口なのか」「悪口はどうして面白いのか」の3つを解…
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「職場の発達障害」岩波明著/PHP新書
「職場の発達障害」岩波明著/PHP新書 評者は、ADHD(注意欠陥・多動性障害)、ASD(自閉症スペクトラム障害)の部下とどう接していいかがわからずに悩んでいる中間管理職から相談を受けることが…
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『「人口ゼロ」の資本論』大西広著/講談社+α新書
『「人口ゼロ」の資本論』大西広著/講談社+α新書 岸田政権は3兆円台半ばとする「異次元の少子化対策」のための恒久財源を確保する作業に入った。どのような形になるにせよ、国民に大きな負担が降りかか…
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「叛逆老人 怒りのコラム222」鎌田慧著/論創社
「叛逆老人 怒りのコラム222」鎌田慧著/論創社 旬報社から刊行中の「佐高信評伝選」の推薦文に鎌田はこう書いてくれた。 「佐高信を信頼しているのは、歳を重ねるにつれてますます批判がラジカ…
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「芸能界とヤクザ」鈴木智彦+伊藤博敏+常田 裕ほか/宝島SUGOI文庫
「芸能界とヤクザ」鈴木智彦+伊藤博敏+常田 裕ほか ジャニーズ事務所の「性加害」問題が頂点に達した9月中旬、書店でこのタイトルが目に入った。結論から言うと本書にジャニーズは出てこない。反社会勢…
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「イーロン・マスク」(上下)ウォルター・アイザックソン著(井口耕二訳)/文藝春秋
「イーロン・マスク」(上下)ウォルター・アイザックソン著(井口耕二訳) 子ども時代、父親、学校で酷いいじめに遭い、性格に歪みが生じたイーロン・マスク氏が歴史に名を残すイノベーションをいくつも残…
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「落語で資本論」立川談慶著/日本実業出版社
「落語で資本論」立川談慶著/日本実業出版社 大学時代に「資本論」読破に3度挑戦し、3度とも敗れた私は、この40年間、資本論の解説書が出るたびに読み漁ってきた。だから、本書のタイトルを見た時に、…
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「仁義なきヤクザ映画史」伊藤彰彦著/文藝春秋
「仁義なきヤクザ映画史」伊藤彰彦著 反社会的勢力のことを略して「反社」と言う。ヤクザのことである。しかし、私には政府や自民党の方がよほど「反社」に見える。原発の汚染水をそのまま海に流した自公連…
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「特攻服少女と1825日」比嘉健二著/小学館
「特攻服少女と1825日」比嘉健二著/小学館 1989年に創刊され、1998年休刊の雑誌「ティーンズロード」。女版ヤンキーの「レディース」を題材とした雑誌の創刊編集長による、小学館ノンフィクシ…