経済ニュースの核心
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地銀に蔓延する「ステルス投資」にメス! 金融庁が新人事で監視強化へ
金融庁は23日、井藤英樹長官が退任し、伊藤豊監督局長が昇格する人事を固めたと日本経済新聞が報じた。監督局長の後任には石田晋也総括審議官を充てる。発令は7月の見通しという。 その伊藤新長官の下…
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ますます巧妙化するフィッシングメール…証券口座乗っ取りはまさにイタチごっこ
フィッシング対策協議会は16日、「大和証券をかたるフィッシングの報告を受けています」とする緊急情報を公開した。「フィッシングサイトは本物のサイトの画面をコピーして作成されることが多く、見分けることは…
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2度目の月面着陸失敗で注目…「ispace」の重い有利子負債とスポンサーの契約更新
日本の宇宙スタートアップ「ispace」は6日朝、日本の民間として初の月面着陸に挑戦したが、午前4時過ぎの着陸予定時刻を過ぎても「月着陸船との通信が確立できていない」として、着陸は失敗と判断した。着…
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初の生保出身 筒井義信新会長率いる経団連が抱えるジレンマ
経団連は5月29日、筒井義信会長(71)が率いる新体制がスタートした。 筒井氏は日本生命保険社長、会長を務め、生命保険協会長も歴任した金融界の重鎮。金融機関出身者が「財界天皇」と呼ばれる経団…
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「聘珍樓」の3度目の倒産は“氷山の一角”か…格安店の乱立で高級中華が苦境に
横浜中華街発祥の高級中華料理店を運営する聘珍樓と関連会社の香港聘珍樓ジャパン、大福の3社が東京地裁から5月21日付で破産手続き開始決定を受けた。負債額は聘珍樓が12億1045万円、香港聘珍樓ジャパン…
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名門ゼネコン復活なるか? 三井住友建設はインフロニアHDによる買収で完全子会社化へ
準大手ゼネコンで前田建設工業を傘下に持つインフロニア・ホールディングス(HD)は14日、東証プライム上場の名門ゼネコン、三井住友建設を買収すると発表した。TOB(株式公開買い付け)を通じて全株式を取…
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21年ぶりの米拠点開設で思い出す…りそな銀行誕生のキッカケになった巨額損失事件
りそな銀行は4月25日、米西部カリフォルニア州ロサンゼルスに駐在員事務所を開設した。米国に進出している取引先約1200社を中心に、「販路拡大の支援、現地の企業や各種コンサルタント、提携銀行等の紹介等…
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迷走続く「マレリ・ホールディングス」再建…金融界の最大の懸念は日産との共倒れ
「マレリ問題は非常に厄介です。取引銀行はもう主導権を取れていないように見える。もはや投資ファンドの玩具と化している雰囲気さえある。まだまだ迷走しそうですね」 金融関係者がこう嘆く大手自動車部品…
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福岡うどんは全国ブランドになれるのか? うちだ屋はホリエモンが顧問の「こむぎの」と資本提携で全国へ
福岡のうどんが脚光を浴びている。北九州市のソウルフード「資さんうどん」がすかいらーくグループ入りし、全国展開を開始したのに続き、同じ福岡4大うどんの一角、「うちだ屋」が飲食店ブランドのライセンス事業…
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笹田賢一社長が旗を振るみずほ信託銀のコンサル業務強化…創立100周年でも強みのDNAは脈々
みずほ信託銀行が、同族会社「ファミリー企業」のコンサルティング事業の強化に乗り出す。4月に関連部署を再編、弁護士や資産運用、税務などに精通した専門スタッフを今年度中に約3割増員するほか、企業の株主情…
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トランプの「金本位制」復活ブチ上げに現実味…関税への警戒感から価格は史上最高値更新
トランプ関税への警戒感から「安全資産」とされる金の価格が高騰。4月に入り、一時1オンス3200ドル(約47万3600円)を突破して史上最高値を更新した。 「足元では世界的な株価の急落から、追い…
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銀行vs証券のファイアウオール規制緩和は第2幕へ…全銀協会長・半沢淳一氏が意欲
全国銀行協会(全銀協)の会長に4月1日付で就任した半沢淳一氏(三菱UFJ銀行頭取)は、読売新聞のインタビューで、同じ金融グループ内の銀行・証券会社間で顧客の非公開情報の無断共有を禁じる「ファイアウオ…
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業界初の女性トップ誕生へ…高知銀行「河合祐子新頭取」の華麗な経歴と意外な一面
最も保守的な業界といわれる銀行界で、初の女性頭取が誕生する。高知県を主地盤とする第二地銀、高知銀行は3月27日、河合祐子副頭取(60)が6月下旬の定時株主総会において、新頭取に昇格する人事を決めた。…
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動きだした地銀再編…第四北越FGと群馬銀行で経営統合が実現か?
第四北越フィナンシャルグループ(FG)と群馬銀行は3月17日、「経営統合を含めた経営戦略について検討を行っている」とのコメントを発表した。市場はこれを好感し、東京株式市場で両社の株価は共に10年来高…
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ニデック永守重信会長の堪忍袋の緒が切れる? 「売上高4兆円」達成に不可欠な牧野フライスの買収が難航中
工作機械の牧野フライス製作所は3月10日、2月末までに、複数社の第三者から完全子会社化を目的とした買収についての初期的な意向表明書を受け取ったと発表した。アジア系投資ファンドのMBKパートナーズや日…
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問われる商工中金の存在意義…2回の入札不発で完全民営に暗雲
商工組合中央金庫(商工中金)の完全民営化が不透明になっている。政府は保有する商工中金の株式46.5%(10億1600万株)を今年6月までに売却する予定で、過去2回にわたり入札を行ったが、「昨年7月の…
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フジテレビの資金繰りに黄信号…9割超もの広告スポンサー離脱、CM再開も見通し立たず
フジ・メディア・ホールディングス(HD)は2月27日、取締役会を開き、終了後に会見したフジテレビの清水賢治社長は、中居正広氏の女性トラブルと同社対応を巡る問題で、スポンサー企業がCM出稿を見送ってい…
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ホンダ・日産統合決裂で思い出す…「三井住友銀行」誕生会見での“ラストバンカー”西川善文氏の言葉
ホンダと日産自動車は2月13日の取締役会で、経営統合の協議を打ち切ることを決めた。世界3位の自動車グループを目指す日本車連合は夢と消えた。統合協議入りから1カ月半、あまりに早い決裂に、取引銀行の幹部…
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日産の命運を握るのは…米投資ファンドKKRとみずほ銀行、そして元役員なのだ
ホンダと日産自動車は2月13日の取締役会で、経営統合の協議を打ち切ることを決めた。世界3位の自動車グループを目指す日本車連合は夢と消えた。ホンダの三部敏宏社長、日産の内田誠社長はそれぞれ記者会見を開…
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日経新聞コラム「私の履歴書」で、伊藤忠の“ドン”岡藤正広会長の肝心なネタがスルーされた思惑
新年から1カ月間、日本経済新聞の名物コラム「私の履歴書」に掲載された伊藤忠商事の“ドン”、岡藤正広会長CEOが話題をさらった。高校3年で結核に侵され、医師から「命の方が大事」と大学受験を諦めるよう促…