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森岡英樹経済ジャーナリスト

1957年生まれ。早稲田大学卒業後、 経済記者となる。1997年、米コンサルタント会社「グリニッチ・ アソシエイト」のシニア・リサーチ・アソシエイト。並びに「パラゲイト ・コンサルタンツ」シニア・アドバイザーを兼任。2004年にジャーナリストとして独立。

3メガバンクが揃って過去最高益へ…「金利ある世界」になったことで状況が一変

公開日: 更新日:

 3メガバンクグループの2026年3月期の連結純利益が3社揃って初めて1兆円を超える見通しだ。みずほフィナンシャルグループが初めて1兆円の大台に乗せる見込みであるほか、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は、過去最高となる2兆円台が見込まれている。

 アメリカの関税措置の影響はあるものの、日銀による政策金利の引き上げで「金利のある世界」となったことを受け、利ザヤの改善が収益を押し上げている。3メガバンク合計の連結純利益は3年連続で最高益と予想されている。

「3メガバンクの25年4~6月期の預貸金利ザヤは単純平均で1.03%と、16年4~6月期以降、初めて1%を超えました。マイナス金利時代に高コスト体質を改善した成果も見逃せません」と市場関係者は指摘する。

 また、利ザヤばかりでなく、3メガバンクの6月末の合計貸出金残高は、3月末比で1%増加した。「金利上昇に伴い伝統的な預貸業務が質・量の両面で回復してきている。利幅の大きいM&Aに関連する資金需要も伸びている」とメガバンク幹部は語る。

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