著者のコラム一覧
森岡英樹経済ジャーナリスト

1957年生まれ。早稲田大学卒業後、 経済記者となる。1997年、米コンサルタント会社「グリニッチ・ アソシエイト」のシニア・リサーチ・アソシエイト。並びに「パラゲイト ・コンサルタンツ」シニア・アドバイザーを兼任。2004年にジャーナリストとして独立。

迷走続く「マレリ・ホールディングス」再建…金融界の最大の懸念は日産との共倒れ

公開日: 更新日:

「マレリ問題は非常に厄介です。取引銀行はもう主導権を取れていないように見える。もはや投資ファンドの玩具と化している雰囲気さえある。まだまだ迷走しそうですね」

 金融関係者がこう嘆く大手自動車部品メーカー「マレリ・ホールディングス」の金融支援策が水面下で協議されている。マレリの大口債権者である米投資会社ストラテジック・バリュー・パートナーズやドイツ銀行、アジア系投資会社のMBKパートナーズ、米投資会社のフォートレス・インベストメント・グループなどのコンソーシアム(連合体)は、マレリの資金繰りを支援するため数百億円規模の新規融資を計画する一方、取引金融機関に対し追加の債権カットや債権の株式への転換、保有する優先株の消却などの対応策を提示しているようだ。

 ブルームバーグによると、融資金融機関に対する債権カット率は8割に及び、マレリに約900億円を出資する大株主の米投資会社のKKRに対しては同連合に株式を譲渡するよう要請しているという。

■22年から再建を進めるも

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲