五木寛之 流されゆく日々
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連載12315回 放埒のブルース <4>
(昨日のつづき) つい何日か前に、<あとがき>だったか<まえがき>だったかを渡したと思ったら、もう書店に本が並んだらしい。最近の世の中は、万事おそろしくスピーディーである。 『一寸先は闇』という…
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連載12314回 放埒のブルース <3>
(昨日のつづき) 平凡社から刊行中の『五木寛之傑作対談集』の最終刊(Ⅲ)の<あとがき>を書く。 全3巻のなかでも今回の第3部が最も面白いかもしれない。などと書くと先行のⅠ、Ⅱ巻に失礼な気もする…
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連載12313回 放埒のブルース <2>
(昨日のつづき) 時代の先を読む、というのは難しいことだ。世の中というのは、常に私たちの予想を裏切る展開を見せるものだからである。 私の予想というか、予感は、ほとんど的中しない。考え過ぎという…
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連載12312回 放埒のブルース <1>
先週末は金沢にいってきた。 地元の<テレビ金沢>で私が長年、やってきた『新金沢百景』という番組が50回を迎えたので、その記念の催しのためである。 会場は駅に近いアートホール。 こぢんまり…
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連載12311回 体とのつきあい方 <4>
(昨日のつづき) 若いだけに変な声を出したりはしないが、すこぶる御満悦の表情。英語で何か言うのを横から仲間が通訳。 「スッキリしました、ありがとう、と言っています」 「もう、これで終りにしてく…
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連載12310回 体とのつきあい方 <3>
(昨日のつづき) 「外国には按摩ってのはないのかね」 「マッサージなら本場ですよ」 「でも按摩とマッサージはちがう。日本式の按摩は、肩こりにはきくんだよ」 「イツキさんは按摩の心得があるんです…
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連載12309回 体とのつきあい方 <2>
(昨日のつづき) 前にもこのコラムで書いたことだが、私は末端主義者である。そんな理論は聞いたことがないと笑われる事を承知で、私は末端主義を主張してきた。 <末端主義>とは何か。 それは、中心…
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連載12308回 体とのつきあい方 <1>
自分の体について、私は若い頃から常に関心を抱いてきた。 その理由の一つは、私が子供の頃から必ずしも丈夫でなかったことにある。 「この子は腺病質で」 と、母は私を人に紹介するとき必ずそうつけ…
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連載12307回 放埒の時代にこそ <5>
(昨日のつづき) クルド族の動きが注目されている。 クルド人はトルコ、イラン、イラクに多く居住する独自の民族だ。本来、遊牧民であるが、定住し各地に居住する集団も多い。 独自の民族意識を持ち…
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連載12306回 放埒の時代にこそ <4>
(昨日のつづき) テヘランがイランの東京なら、イスファハンは奈良か京都にあたるだろうか。 私がイスファハンを訪れたときは、ちょうど 「パーレヴィーよ、去れ!」 「ホメイニ師 こんにちは!」…
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連載12305回 放埒の時代にこそ <3>
(昨日のつづき) <放埒>という言葉に惹かれる気持ちがある。 アウトローとか、そういう感じではない。 埓というのは、制限するものである。そこを超えたいと思うのは、囲われている馬や牛だけではな…
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連載12304回 放埒の時代にこそ <2>
(昨日のつづき) 平安時代に「放埒の人」と目された人物がいた。朝廷に出入りが許された下級貴族である。 彼は当時の音曲を好んだ。貴族趣味の高尚な音曲というよりも、当時、都で流行した音楽を愛好した…
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連載12303回 放埒の時代にこそ <1>
私は1932年(昭和7年)の生まれである。 同じ年に生まれた作家に、石原慎太郎と小田実(まこと)がいる。 政治的には対照的な2人だが、同年生まれということで、なんとなく親近感があった。 …
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連載12302回 九十三歳のTV出演 <5>
(昨日のつづき) 私はテレビ番組を見ていて、つよい違和感をおぼえることが度々ある。 それは出演者の人々が、おそろしく早口で喋ることだ。20年ほど前のTV番組を見ると、そのゆったり振りは尋常では…
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連載12301回 九十三歳のTV出演 <4>
(昨日のつづき) 以前はテレビは作る側だった。 日本テレビでやった『遠くへ行きたい』や、テレビ朝日の『百寺巡礼』なども、制作サイドの一員として画面に出る、という感じだったのだ。 思えば当時…
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連載12300回 九十三歳のTV出演 <3>
(昨日のつづき) 歳をとってからのメディアへの出演(新聞/雑誌を含む)の、おちいりやすい点は、メディア慣れしている点にあるように思う。 要するに初心を忘れているのだ。何をきかれようと平然と答え…
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連載12299回 九十三歳のTV出演 <2>
(昨日のつづき) NHK『おはよう日本』の録画取材は、私がふだん、対談/インターヴューの場として使わせてもらっているホテルの一室で行われた。 いわゆるモダンな部屋ではなくて、なんとなく大正的な…
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連載12298回 九十三歳のTV出演 <1>
先日、ひさしぶりでテレビに出た。 テレビ朝日の『羽鳥慎一モーニングショー』という朝の番組で、反響が大きかったのでびっくりした。いまだに「TV恐るべし」である。 先ごろ新聞に「私が癌を公表した…
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連載12297回 日々是好日ではない <4>
(昨日のつづき) 重大な病気を背負って、どのようにしてそこから復帰したのか、という話を、明かるい話題として読みたい、と以前から思っていた。 病気を背負うということは、苦しい体験であることはきま…
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連載12296回 日々是好日ではない <3>
(昨日のつづき) 日刊ゲンダイ紙は、このところかなり高レベルの健康に関する記事が目立つ。 いろんな雑誌が大見出しで喧伝しているような通俗的健康特集ではなく、実質的に体験を通じての記事が多いので…
