82歳で死去の橋幸夫さんが日刊ゲンダイに語っていた「佐川急便事件」と「統一教会」のバッシング報道
歌手の橋幸夫(本名・橋幸男)さんが4日午後、亡くなった。82歳。
舟木一夫(80)、西郷輝彦(22年に75歳で死去)と「御三家」と呼ばれた橋さんは、NHK紅白歌合戦に通算19回出場。
高校1年でオーディションに合格し、60年に「潮来笠」でデビュー。「いつでも夢を」(吉永小百合とのデュエット、62年)と「霧氷」(66年)で日本レコード大賞を受賞し、数々のヒット曲を飛ばした。
そんな橋さんはデビュー45周年を迎えた2006年、計82回にわたって日刊ゲンダイの大型連載企画「歌とともに笑って泣いて」に登場。92年の東京佐川急便事件で“橋幸夫 逮捕か”などと新聞1面トップで報じられた橋さんは、後に無関係であることが明らかになったが、激しいバッシング報道について「人間の想像力っていうのはすごいものだと、つくづく思った」と振り返った。
旧統一教会の“宗教問題”についても語ってくれた。「確かに統一教会関係者とのお付き合いはありました」とした上で、「ひとたびマスコミの標的になると、バッシングの材料がどんどん広がっていく」「社会的に抹殺されてしまいかねない怖さを感じた」と明かしている。