(2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い

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「岡田監督と比べて、藤川監督はどう?」

 球界OBが阪神のコーチにこんな質問をしたことがある。

 前任の岡田彰布監督(67=オーナー付顧問)と言えば、メディアを通じて選手のみならず、コーチに対しても、容赦なく叱責することが少なくなかった。「厳しい監督」の象徴といっていい。

 一方、藤川監督は普段は柔和でインタビューでは終始、落ち着き払っている。公の場で選手やコーチをヤリ玉にあげることはめったにない。まして、首脳陣で最年長だった岡田監督とは違い、45歳の青年監督であり、コーチの大半は年上だ。

 冒頭のOBは、てっきりコーチ陣がノビノビとやっているのかと思いきや、「いやぁ、藤川監督の方が全然厳しいです」と、意外な答えが返ってきた。

 藤川監督はフロントから、編成に関しても一定の権限を委ねられているという。親会社の阪神電鉄内からは「補強やコーチ人事を含め、事実上の全権監督」との声が聞かれる。

 現場レベルで絶対的な権限を持つ指揮官は時に、コーチに厳しく接した。

 8日付のスポーツ報知のコラム(「小松が見た」)によれば、<藤川監督は美談では片付けられない覚悟、葛藤を抱えながら頂点に立った。>としたうえで、こう続けた。

<(略)周囲にも完璧を求めるあまり、コーチ陣やスタッフへの要求はときに度を超えた。「野球になってない! へぼですよ!」。ミーティングで声を荒らげる光景は1度や2度じゃなかった。(略)>

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