落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

公開日: 更新日:

森繁和氏による「オレ流とともに去りぬ」(第2回=2011年)を再公開

 日刊ゲンダイではこれまで、多くの球界OB、関係者による回顧録や交遊録を連載してきた。

 当事者として直接接してきたからこそ語れる、あの大物選手、有名選手の知られざる素顔や人となり。当時の空気感や人間関係が、ありありと浮かび上がる。

 今回はあの落合博満氏について綴られた、森繁和氏による「オレ流とともに去りぬ」(第2回=2011年)を再公開。年齢、肩書などは当時のまま。 

  ◇  ◇  ◇

 ウソだろ!? と思うかもしれないが、落合さん(博満=前中日監督)の下でコーチを務めたこの8年間、投手起用のことで監督から指示を受けたことはなかった。ただの1度も、だ。最初から「オレはピッチャーのことは分からない。全部、おまえに任す」と言われ、実際に監督が口を挟んでくることはなかった。

 特にここ2、3年は試合開始直前までその日の先発投手すら、監督は知らない。相手チームと交換するメンバー表に名前を書き込む段階になって初めて、「きょうは誰でいくの?」と聞いてくるほどだった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 4

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  5. 5

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  1. 6

    巨人が助っ人左腕ケイ争奪戦に殴り込み…メジャー含む“四つ巴”のマネーゲーム勃発へ

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    支持率8割超でも選挙に勝てない「高市バブル」の落とし穴…保守王国の首長選で大差ボロ負けの異常事態

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝