羽川豊の視点 Weekly Watch
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国内では「心技体」を鍛えるには限界がある。実績がなくても海外挑戦を怖がらないで
今季から「ベイカレントクラシック」に大会名が変わった国内唯一の米ツアー。会場の横浜CCには多くのギャラリーが訪れました。 通算19アンダーで優勝したのは国内ファンにもお馴染みのX・シャウフェ…
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災害級の酷暑でグリーンの芝管理は限界だが…「先祖返り」が解決策にならないか?
堀琴音が優勝した日本女子オープンの会場(兵庫・チェリーヒルズGC)は、ナショナルオープン開催へ向けて2023年からコース改造を行いました。見た目が美しい舞台でしたが、夏場の厳しい暑さにより、硬くて速…
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国内男子ゴルフ人気低迷の打開策…名前と顔を知られたプロがほとんどいない
2年に1度行われる欧州ツアーと米ツアーの代表選手による対抗戦「ライダーカップ」は、今年もすごい盛り上がりでした。前回敵地で負けている米国選抜はニューヨークのベスページブラックCで大声援をバックに戦い…
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世界ランク1位J・ティティクル 優勝目前でまさかの「4パット」逆転負けを読み解く
ゴルフはコース状態や天候などから戦略を考えてスコアを争います。 前週の米女子ツアー「クローガー・クイーンシティ選手権」(6876ヤード・パー72)最終日は、実測480ヤード前後のパー5が2ホ…
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私のゴルフ人生はレフティーゆえに損ばかり…クラブや練習場、コースまで右利き有利
前週の「ロピア・フジサンケイクラシック」3日目。細野勇策(22)が首位タイに並ぶと「左打ちで優勝なら1991年の羽川豊氏以来」と報じられました。 最終日は96ヤードに設定された16番パー3で…
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ゴルフは不公平な競技。理不尽を恨むなら、まずできることをやりましょう
ゴルフは不公平な競技です。その典型が全英オープン。予選のスタートは朝の6時30分から午後4時過ぎまで延々続きます。これだけの時間差があれば、天候や風の有無や強弱、グリーンの状態などもまるで違う。途中…
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増加するジュニアゴルファーには「異なる競技」との二刀流を勧めたい
ゴルフの神様も粋なことをするものです。 米ツアープレーオフ最終戦の「ツアー選手権」を制した34歳のトミー・フリートウッド。欧州ツアーでは7勝していますが、米ツアーでは何度も惜敗を繰り返し、今…
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岩井明愛の「そこへ打つか?」の魅せる&攻めるゴルフに驚かされた
終わってみれば、2位に4打差をつけて岩井明愛が優勝した「ザ・スタンダード ポートランドクラシック」最終日は、岩井が数々の「引き出し」を見せてくれました。 まずは、「逃げない気持ち」です。象徴…
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全英V直後に国内参戦…山下美夢有の「ハード日程」は本人も“予想外”だったはず
松山英樹が年間ポイントランク21位をキープした、プレーオフ第1戦のフェデックス・セントジュード選手権は見応えがありました。通算16アンダーで並んだJ・ローズとJ・J・スパーンによるプレーオフは、3ホ…
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メジャー大会制した山下美夢有と古江彩佳の共通点は「小柄で飛ばない」だけではない
山下美夢有が全英女子オープンに優勝。シェブロン選手権では西郷真央が勝ちましたから日本選手は昨年に続き、今年もメジャーで2勝を挙げました。女子のメジャー制覇は、もはやビッグニュースとは言えなくなってき…
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ゴルフは人生の縮図、若者の「勢い」だけでなく苦戦する選手の「復活力」にも注目しています
L・ウォード(21)がプロ転向初戦に優勝したISPSハンダ・スコットランド女子オープンは、ゴルフ界の縮図を見ているようでした。 大会レコードの通算21アンダーで頂点に立ったウォードは、つい2…
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“異常気象”の全英はやっぱりシェフラーの独壇場 29歳にして生涯グランドスラムに王手をかけた
今季の男子メジャー4大会が終わりました。前週の全英オープンの松山英樹はギリギリ予選を通り、最終日の猛チャージで34位から16位まで順位を上げました。今回も随所にスーパーショットや見事なアプローチでフ…
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エビアン選手権 グレース・キムの“無の境地”が呼んだ奇跡の逆転優勝…日本勢の若手も見せ場を作ってほしい
「これで終わった」 見ている誰もがそう思ったでしょう。 エビアン選手権最終日は、通算14アンダーで並んだG・キム(24=豪州)とJ・ティティクル(22=タイ)のプレーオフになりました。…
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夏のトーナメントは「致死性の暑さ」…いよいよ開催方法を考える時期に来ている
7月に入り、熱中症関連の報道を見聞きしない日はありません。今後も暑さはひどくなることはあっても、収まることはないでしょう。 数年前から国内ツアーでも、熱中症で棄権を余儀なくされる選手が続出し…
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日本旋風で狙い撃ち?本場米国で看過できない“厳しい洗礼”の実態「嫌がらせと感じることもあった」
前週の米女子ツアー、ダウ選手権は2人1組のチーム戦でした。ここでも馬場咲希・吉田優利ペアが6位となり、日本勢は開幕から17試合連続でトップ10入りを果たしました。 同ツアーには今季、15人も…
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全米女子プロは風の使い方が明暗を分けた 竹田麗央が3日目に大崩れした原因は…
2日目から強風が吹き荒れた今年の全米女子プロ選手権。ホールレイアウトや深いバンカー、グリーン形状や距離の長さに加え、2日目からは風速10メートルを超える強風が吹くという予報を聞いて、初日に「優勝スコ…
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今年の全米オープンのコースは「モンスター」…近年まれにみるすさまじい「戦い」だった
全米オープンは「優勝スコアをイーブンパーに設定している」といわれています。ところが、直近10年のVスコアを見ると2桁アンダー3回。3アンダー以下で決まったのは、シネコックヒルズでB・ケプカが連覇した…
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古江彩佳プロ入り初の2試合連続予選落ちも「ボヤ」で鎮火…負の連鎖を回避した修正力はさすが
前週の米女子ツアー「ショップライトLPGAクラシック」は年間2試合のみの3日間大会でした。 昨年1打差2位の古江彩佳は、最終日に西郷真央と同組でプレー。2人は首位と1打差2位タイからスタート…
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日本勢が惜敗した全米女子オープンはイメージ力を試されていた…「あれでは選手イジメ」という声も
竹田麗央、西郷真央、渋野日向子の3人が優勝争いに絡んだ今年の全米女子オープン。ツアールーキーの竹田は2打差2位の惜敗でした。 舞台のエリンヒルズは、2017年に全米オープンが開催されたコース…
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岩井姉妹は「米ツアーの顔」になる!千怜は8試合目のスピード優勝、2位2度の明愛は時間の問題
大相撲の夏場所は、大の里が初土俵からわずか2年、13場所で横綱昇進を決めましたが、こちらも早かった。 米女子ツアー「リビエラ・マヤ・オープン」(エル・カマレオンGC)に通算12アンダーで優勝…