国内男子ゴルフ人気低迷の打開策…名前と顔を知られたプロがほとんどいない
2年に1度行われる欧州ツアーと米ツアーの代表選手による対抗戦「ライダーカップ」は、今年もすごい盛り上がりでした。前回敵地で負けている米国選抜はニューヨークのベスページブラックCで大声援をバックに戦いましたが、2014年以来の連敗を喫しました。
大会は3日間。両チーム各12人の代表が、金・土曜はフォアサム(4マッチ)とフォアボール(4マッチ)、最終日はシングルス戦の12マッチで合計ポイントを競います。この間の観客数は25万人とも27万人ともいわれ、選手は国の威信やゴルファーとしての誇りをかけて戦い、大ギャラリーを熱狂させます。
25万人は無理でも、多くのファンを試合会場に集め、熱くさせる試合を国内で見たいものですが、正直厳しいです。
我々が若い頃より選手のレベルは上がっています。20代の選手は欧米選手にも飛距離で大きく負けることはないし、ショットの精度も高い。しかし、よほどのファンでなければ名前と顔を知っている男子プロは少ないでしょう。トーナメントをテレビの地上波で見る機会が減ってしまったことも一因です。人気がなければスポンサーがつきませんから、中継されなくなるのは仕方がないことです。