ゴルフは不公平な競技。理不尽を恨むなら、まずできることをやりましょう
ゴルフは不公平な競技です。その典型が全英オープン。予選のスタートは朝の6時30分から午後4時過ぎまで延々続きます。これだけの時間差があれば、天候や風の有無や強弱、グリーンの状態などもまるで違う。途中でリンクス特有の強風が吹き出せば当然、スコアは伸びません。
米女子ゴルフ「FM選手権」2日目は「雷雲接近」で3度も中断され、多くの選手が日没サスペンデッドになりました。
雷雲接近を知らせるホーンが鳴れば、その場でプレーを中断しなければなりません。例えば、3連続バーディーで勢いに乗っている選手にとっては聞きたくない「警報」です。中断している間にいろんなことを考えて、再開後にスコアを崩す選手も珍しくありません。
この日は中断が2度で済んだ者もいれば、3度も水を差された選手もいました。ホールアウトはできたものの、10時間を要した馬場咲希がまさにそうです。この日の馬場は約12時間もゴルフ場にいるという初めての体験に参っていましたが、「ゴルフは自然との闘い」です。馬場のように3度も妨害を受けたり、ホールアウトが翌日に延びるのは確かに不運ですが、自分でコントロールできないことを嘆いても仕方ありません。