増加するジュニアゴルファーには「異なる競技」との二刀流を勧めたい
ゴルフの神様も粋なことをするものです。
米ツアープレーオフ最終戦の「ツアー選手権」を制した34歳のトミー・フリートウッド。欧州ツアーでは7勝していますが、米ツアーでは何度も惜敗を繰り返し、今回のプレーオフも第1戦が1打差3位、第2戦4位。「勝てないことが不思議」といわれてきました。164試合目にして悲願の初勝利を挙げて、年間王者に輝き、長年の苦労がやっと報われました。
米女子ツアーのCPKCオープンは、地元カナダ出身のブルック・ヘンダーソン(27)が2年ぶりのツアー通算14勝目でファンの大歓声を浴びました。2日目まで首位を守り、2週連続優勝を狙った岩井明愛(23)は5打差4位。3日目に体調を崩し、スコアを落としたのが痛かった。
実はこの2人、ジュニア時代は「ゴルフ一筋」でなかったところが共通しています。ブルックは14歳で本格的にゴルフを始める前は、アイスホッケーのゴールキーパーで女子ジュニアのカナダ代表にまでなっている。豪快なスイングのベースになっている下半身やメンタルの強さは「氷上の格闘技」で鍛えられた一面があります。