老親・家族 在宅での看取り方
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在宅でも「褥瘡」の治療は可能 形成外科的処置で壊死部分をかき出す
これまで通院で治療を受けてきたけど、ある時から自力での通院が難しくなり、自宅での療養に切り替えた、という方はかなりいます。 中には、主治医から入院を勧められた方もいます。それでも、在宅医療を…
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「自宅だから、自由に動ける」 諦めていたことにもチャレンジ
在宅医療を開始することになったきっかけや事情は、みなさんそれぞれ違います。一方で、一様に戸惑われることもあります。そのひとつが、「自分で選択する」ということ。 病院では、いわば病院のルールに…
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がんの末期に生じる痛みは「在宅」でもしっかりコントロールする
入院する病院から自宅へ移られ、在宅医療を開始される患者さんの中には、がんの末期といわれる状態の方も少なからずいます。 このがんの末期について、厚労省は「治癒を目指した治療に反応せず、進行性か…
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自宅にいきなり介護用ベッドは違和感あり まずは心の環境調整から
在宅医療を行う上で、大きな仕事のひとつに環境調整があります。 具体的には患者さんが病院から退院し、自宅療養を始める前に、療養に適した環境に整えることを意味しています。介護用ベッド、ポータブル…
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説明不足の主治医に不信感 「できる治療があるなら」と願う患者に…
私たちの診療所に相談に来られる患者さんやご家族の事情はさまざまです。それまで入院していた病院で告げられた予後を受け入れ、残された時間を自宅で過ごそうといわば覚悟を決められた方もいれば、主治医の説明に…
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「こうしてほしい」「あれが不満」はケアマネや訪問看護師に相談を
在宅医療は患者さんが中心の医療だといえます。それは入院とは違い、患者さん自身がご自宅でありのままの姿で過ごすことを目指すものだからです。私たちは、各患者さんやご家族が抱えるさまざまな価値観、思いを尊…
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患者本人は在宅医療を拒否…家族の意向だけで始めたケースも
患者さんの自宅に上がり込み、患者さんとご家族の生活の中に入りこまなければ成り立たない在宅医療は、患者さん側と医療側の双方が十分に納得し合うことが大切です。 ですが患者さんの中には、本人にその…
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一人暮らしだけど一人じゃない 愛する猫と最期まで過ごしたい
余命を宣告された。残された時間を、病院ではなく自宅で過ごしたい--。こう言って、在宅医療の相談に来られる方は珍しくありません。大切な家族と共に過ごしたいという方もいれば、一人暮らしの方もいます。 …
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大好きな炊きたての白いご飯を少しでもいいから食べたい
最近いらっしゃった患者さんは、奥さまと2人暮らしの85歳の男性。骨髄異形成症候群を患っていらっしゃいます。この病気は、血液細胞のもとになる造血幹細胞に異常が起き、正常な血液細胞がつくられなくなるとい…
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一時的な入院で筋力が著しく低下した90歳…自活生活に戻れるか?
最近、低ナトリウム血症と頭部外傷を患う90歳になる方が私たちの診療所で在宅医療を開始されました。お一人暮らしの女性です。 低ナトリウム血症とは、なんらかの原因で体内の水分量とナトリウム量のバ…
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がんの治療は病院で、貧血の治療は在宅で…使い分けも可能
在宅医療を利用する患者さんはさまざまな事情を持っています。病状や年齢によってもいろいろなケースがあり、すべての治療を在宅医療が担当する場合もあれば、ある部分は病院、ある部分は在宅、と分担する場合もあ…
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すべて自分でやろうとしない 利用できるサービスは利用を
まだ家族に療養が必要な患者はいないけど、いずれは家族の誰かが医療サービスを受けることになるかもしれないと、将来を心配されている方は多いはずです。しかしほとんどの方は明確なイメージを持たぬまま、ただ漠…
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救急車を呼ぶべき? 患者家族からの問い合わせにどう答えたか
在宅医療を始められる患者さんはさまざまな事情を抱えています。患者さんやご家族の思いをできるだけ伺いながら、納得の上で療養を進める在宅医療は、そんな患者さんの思いに寄り添うことも大切な仕事のひとつだと…
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近づく最期…患者への一番の治療は家族がそばにいること
在宅医療を始められる患者さんの事情はさまざまです。ですが、みなさん共通してあるのは自宅で気兼ねなく最期の時を迎えたいという思いではないでしょうか。 その患者さんは55歳の女性の方。8年前に右…
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自宅での療養だから好きなものを好きなように食べられる
最期の時が近づいてくると、一日の大半をベッドに寝て過ごすようになります。そんな中で、患者さんがとても楽しみにされているのが、「口から食べる」ということ。 口から自分の好きなものを食べるという…
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コロナに感染した外国人観光客からオンライン診療の依頼が
先日のことです。コロナを発症した外国人観光客のオンライン診療を行いました。 その方は、15歳の女性。夜、突然発熱し、咽頭痛もあったため、PCR検査を受けたところ、陽性と判明。保健所から医療機…
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予後宣告は3カ月…自宅で思う存分の「口げんか」すら愛おしい
自宅での療養をスムーズに始めるにあたり、さまざまな事前準備を行います。それを環境整備と呼んでいます。 たとえば、ポータブルトイレ、車椅子、手すり、杖などをそろえます。患者さんのADL(日常生…
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病院でなくても輸血はできる 患者さんは揃って「楽になった!」
急性白血病や多発性骨髄腫、悪性リンパ腫など血液疾患の患者さんは、「輸血」が非常に重要な治療のひとつになります。血液疾患の患者さんには高齢者も多く、また遠方への通院が困難という方もいて、在宅医療の希望…
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前立腺がんの80代男性「自力でトイレに行きたい」と自宅療養を選択
ADLは「Activities of Daily Living」の略称で、日本語では「日常生活動作」といいます。つまりは、日常生活を送るために必要な日常的な動作のことです。 具体的には、食事…
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外国人の在宅医療 余命数カ月を宣告されたスキルス胃がんの東欧人女性
最近、欧米を中心に外国の方から在宅医療に関する問い合わせをいただくことが増えました。私たちの話を聞き、実際に在宅医療に切り替える方も徐々に増え始めています。 東欧から日本に移り住んだ女性(5…
