自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景
「ポスト石破」政局が動き出した。告示は22日、投開票は10月4日に決まった。新総裁の任期は石破総裁の残り任期2年。所属議員と党員票を合わせて争うフルスペック型の総裁選となる。
今のところ、人気先行の小泉進次郎農相、高市早苗前経済安全保障相か、あるいは人気は劣るが政治キャリア、能力でこの2人に勝る茂木敏充前幹事長、林芳正官房長官の4人が有力な選択肢に挙げられよう。
もっとも、総裁選の出馬については、この4人のうち小泉だけが「党の一致結束に向けて何ができるかよく考えたい」などと態度を保留。そのため一部では小泉不出馬説も流れていた。ここにきて、来週には出馬表明と報じられているが、どんな事情があったのか。
「石破さんが続投を断念した6日夜、進次郎が党分裂回避を理由に退陣を促したことになっていますが、その前段として進次郎は続投の道を探っていた石破さんから森山の後任幹事長就任を打診されて断っています。この時点で総裁選前倒しの否決は確実な情勢でしたから、進次郎が幹事長を引き受けていたら続投の道は開けていたのに残念です」