著者のコラム一覧
下山祐人あけぼの診療所院長

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

大好きな炊きたての白いご飯を少しでもいいから食べたい

公開日: 更新日:

 最近いらっしゃった患者さんは、奥さまと2人暮らしの85歳の男性。骨髄異形成症候群を患っていらっしゃいます。この病気は、血液細胞のもとになる造血幹細胞に異常が起き、正常な血液細胞がつくられなくなるというもの。

 貧血と血小板減少が主な症状で、最近まで通院し輸血を行っていたのですが、通院がだんだん難しくなってきたとのこと。通っていた病院からの紹介で、輸血が可能である私たち診療所で在宅医療を開始する運びとなったのでした。

 なおご本人には知らされてはいませんが、主治医から余命は3カ月程度とご家族に告知されていました。

 この患者さんの場合、私たちの在宅医療を導入する前、通院の段階で、すでに介護ヘルパーや訪問歯科医、訪問看護に訪問薬局など、いわゆる多職種連携の中で、介護ベッドをはじめさまざまな福祉用具をそろえており、環境整備は十分に整えられていました。

 それだけに自宅での療養に自分なりのこだわりを持っていて、輸血のために在宅医療を使うことも理解されていました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?