著者のコラム一覧
永井紗耶子

1977年、神奈川県出身。慶応義塾大学文学部卒。新聞記者、フリーライターを経て、2010年「絡繰り心中」で第11回小学館文庫小説賞を受賞し、デビュー。21年、「商う狼-江戸商人 杉本茂十郎-」で第40回新田次郎文学賞を受賞。23年、「木挽町のあだ討ち」で第36回山本周五郎賞と第169回直木賞のダブル受賞を果たす。近著に「青青といく」「めぐる糸」など。

(31)空堀の中にじわりと赤い血が

公開日: 更新日:
イラスト・遠藤拓人

 佐助は一瞬、目の前で何が起きたのか分からなかった。

 ……四郎は、飛んだ。

 そして空堀の底へ落ちたのだ。
空堀の中にじわりと赤い血が滲み、小さく震えたように見えた四郎の体は、四肢が奇妙な形にねじ曲がっており、全く動かなくなった。

 死んだ、ということに気付… 

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【連載】修羅にうたう

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