「捕物帳でよむ江戸時代」今野真二著│江戸の生活が見えてくる一冊
「捕物帳でよむ江戸時代」今野真二著
野村胡堂の「銭形平次捕物控」で、平次は犯人に銭を投げつけるが、投げていたのは「寛永通宝」だという。ところが1939年ごろ出版された「銭形平次捕物百話」(中央公論社)の表紙には「文久永宝」が描かれている。時期によって投げた銭が異なるのか? それとも、その時、懐に入っていた銭を手当たり次第に投げていたのか? 岡本綺堂の「半七捕物帳」の「冬の金魚」には、寒中でも湯の中で生きている朱文錦のつがいが2匹で8両なら廉いもの、とある。
現在の価値では48万円! この金魚がどれだけ高価なものであったか分かる。
他に、縁日でロバが「うさぎうま」の名で見せ物にされていたなど、江戸の生活が見えてくる一冊。
(淡交社 2090円)


















