「本当はブラックな江戸時代」永井義男著

公開日: 更新日:

 江戸時代が実はいかに「ブラック」だったかを解き明かす歴史読み物。庶民の子は11、12歳で奉公に出るのが普通で、男の子は商家の丁稚や職人の徒弟、女の子は武家や商家の女中や下女となった。年季は10年で、最低限の衣食住は保証されるが、給与は小遣い程度。住み込みのため24時間勤務と同じで、休みは年に2日しかないという実は過酷な職場環境だった。さらに吉原の女性たちはその上をいく過酷さだったという。

 その他、町奉行所の市民を守る意識の低さや、便所は汲み取り式、小便は垂れ流しで異臭を放っていたという長屋、腐った魚が流通していたという食事情など。滝沢馬琴らの日記や浮世絵などを読み解きながら、江戸の現実を明らかにする。(辰巳出版 1400円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    伊原陵人の女性トラブル報道と関係が? 阪神の若手有望株を巡る“不可解な塩漬け”

  2. 2

    NHK「のど自慢」見ていて、あの政党の党勢縮小の理由がわかった

  3. 3

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  4. 4

    維新から入閣の中司宏新大臣に案の定「裏金疑惑」…高市内閣は支持率20ポイント暴落もある

  5. 5

    DeNA構想外の藤浪晋太郎を拾いそうな「意外な2球団」 “瀕死の剛腕”にはこれだけの魅力

  1. 6

    藤島ジュリー景子もう復活 懲りない真っ暗闇集団「旧ジャニーズ」と、それを許すテレビ局

  2. 7

    『ペイパーバック・ライター』60年前の日本との実力差を感じる凝った機材セッティング

  3. 8

    藤島ジュリー景子氏「復権の宴」と、「死ぬほど悔しい」と今もむせび泣くジャニー喜多川氏性加害被害者の肉声

  4. 9

    水前寺清子(4)気をつけていることといったら、「自分の心と違うことは言わない」ぐらいかな

  5. 10

    結核とは違う感染症「非結核性抗酸菌症」患者が増加…人からうつらないのに感染するのはなぜ?