著者のコラム一覧
木村眞樹子医師

都内大学病院、KDDIビルクリニックで循環器内科および内科に在勤。総合内科専門医・循環器内科専門医・日本睡眠学会専門医。産業医として企業の健康経営にも携わる。自身の妊娠・出産、産業医の経験を経て、予防医学・未病の重要さと東洋医学に着目し、臨床の場でも西洋薬のメリットを生かしながら漢方の処方を行う。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。

医師が教える“正しい”水の飲み方 「1日2リットルで健康に」は誤解? 心不全や腎臓病がある人は要注意

公開日: 更新日:

意外と知らない「水の飲み方」

 デスクワークが中心の人と、炎天下でからだを動かす人は必要は水分量が異なる。同じ人でも運動が多い日や発熱や下痢がある日は、通常より多くの水分量が必要になる。

 ただし、短時間で大量の水を飲むのは避けよう。極端な量を一気に摂取すると腎臓による排出が追い付かず、血液中のNa濃度が低下して倦怠感や意識障害を引き起こす恐れがある。とくに、心不全や腎臓病がある人は、医師から指示された水分量の指示を厳守してほしい。

 水分補給は量を目安にするより、のどが渇く前に少量ずつ飲むことを意識しよう。起床時、食事中、会議前後、外出前後、入浴前後、就寝前のような生活の区切りにコップ1杯程度の水分を補うと続けやすい。

 通常は水や麦茶で問題ないが、大量の汗をかいた際には塩分を補うために経口補水液やスポーツドリンクを活用しよう。ただし、これらは塩分や糖分が含まれているため、日常的に摂取するのはおすすめしない。

 尿の色が普段より濃かったり尿量が少なかったりする場合は、水分が不足しているサインだ。一方、透明に近い尿の頻度が多い場合、水分を摂りすぎていることになる。

 水分補給で大切なのは「1日にこれくらい飲む」と決めることではない。食事から摂取する水分量や発汗量も考えながら、極端なのどの渇きやトイレの頻度にならないよう、自分の生活に合った量を適切に摂ることだ。

  ◇  ◇  ◇

 喉が乾く危険性は? ●関連記事【こちらも読む】飲んでも喉が渇く…それ「ペットボトル症候群」かも? 夏の“水分補給”に隠れた危険…もあわせて読みたい。

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