飲んでも喉が渇く…それ「ペットボトル症候群」かも? 夏の“水分補給”に隠れた危険
暑い日が続き、外回りや通勤だけでも汗をかく量が増えたN男さん(42=当時)は熱中症対策として水分補給を意識していた。しかし、N男さんは水やお茶は苦手で、仕事中に飲むのは炭酸飲料やスポーツドリンク、カフェラテばかり。
最初は「しっかり水分補給をしているから問題ない」と考えていたが、最近では飲んでも喉の渇きがおさまらず、トイレの回数も増える。からだのだるさや眠気、集中力の低下が目立ち、仕事の効率が下がっていることを自覚した。
ある日、仕事中に強い吐き気を感じたN男さんは、同僚に勧められて医療機関を受診。そこで指摘されたのが、いわゆる「ペットボトル症候群」の可能性である。
■血糖値が急激に上昇する「ペットボトル症候群」
ペットボトル症候群とは、糖分を多く含む清涼飲料水を飲み続けることで、血糖値が急激に高くなり、不調があらわれる状態を指す。
問題なのはペットボトルそのものではなく飲み物に含まれる糖分だ。炭酸飲料、果汁入り飲料、甘い紅茶、加糖コーヒー、スポーツドリンクには多くの糖分が含まれていることがある。これらを水代わりに飲むと、糖分の摂取量が自分の想定以上になってしまう。
血糖値が高くなると、からだは余分な糖を尿として排出しようとする。その結果、尿の量が増え、体内の水分が失われやすくなる。するとさらに喉が渇き、また甘いものを飲むことで高血糖が進む恐れがあるのだ。
ペットボトル症候群を防ぐためには、普段の飲み方を見直すことが一番だ。とくに、水分補給に甘いものを選びがちな人は要注意。暑い日や運動後、入浴後などは喉が渇き、清涼飲料水を一気に飲みたくなるだろう。しかし、糖分が多く含まれる飲み物を短時間で大量に飲むと、血糖値が上がりやすくなる。
「微糖」「はちみつ入り」「ビタミン入り」「果汁入り」といった表示は健康に良さそうに見えるが、糖分が含まれていることが多い。イメージだけで選ばず、必ず栄養成分表示を確認しよう。


















