「インフルエンザ」が異例の早さで流行中…冬前に始める“重症化を防ぐ”ための感染対策
9月に入っても暑さが続くなか、発熱や強い倦怠感に襲われたS男さん(48歳)。はじめは「冷房でからだが冷えただけ」「寒暖差の影響」と考え、市販の風邪薬を飲んで仕事を続けていた。
しかし、翌日には38度を超え、関節痛や頭痛もひどい。医療機関を受診して検査を受けたところ、診断はインフルエンザだった。
2026年は、第34週にあたる8月17~23日の時点で、全国の定点あたりの報告数が流行開始の目安となる「1.00」を上回った。つまり、まだ暑さの残る時期からインフルエンザの流行が始まっているのだ。
■もはや「冬の感染症」ではない
インフルエンザは、低温で湿度が下がる冬に流行しやすい感染症だ。しかし、夏もウイルスが消滅するわけではなく、世界では1年を通してインフルエンザウイルスが循環している。
そのため、海外との人の往来が増えれば、日本国内でも一般的な流行時期より前にウイルスが持ちこまれる可能性がある。ただし、海外からの流入だけが流行の原因とは言いきれない。
夏の生活環境も、インフルエンザの流行に関係があると考えられている。猛暑のため冷房を使用した室内で過ごす時間が増え換気が不十分になると、飛沫感染が広がりやすくなる。帰省や旅行で人との接触が増えることも、感染が広がるきっかけになるのだ。
このような生活環境の変化から、従来の「インフルエンザは冬の感染症」という常識が通用しなくなってきている。


















