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木村眞樹子医師

都内大学病院、KDDIビルクリニックで循環器内科および内科に在勤。総合内科専門医・循環器内科専門医・日本睡眠学会専門医。産業医として企業の健康経営にも携わる。自身の妊娠・出産、産業医の経験を経て、予防医学・未病の重要さと東洋医学に着目し、臨床の場でも西洋薬のメリットを生かしながら漢方の処方を行う。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。

「その顔、どうしたの?」43歳男性を襲った異変 虫歯の“痛みが消えた”に潜む危険サイン

公開日: 更新日:

 仕事に家庭にと忙しい毎日を送るAさん(43歳/男性)。奥歯の違和感に気付いたのは数か月前だった。虫歯かと過ぎったものの、「歯ぎしりのせいだろう」「歯医者に行く時間はない」と考え、そのままにしていた。

 最初は冷たいものや甘いものが沁みる程度だったため、放置していた。しかし、次第にズキズキとした痛みが続くようになり、さすがに無視できない。それでも病院には行かず、市販の痛み止めの服用でごまかしていた。仕事が忙しい時期だったので「これが終わったら…」と考えていたのだ。

 そんなある朝、妻に「その顔、どうしたの?」と指摘され鏡を見ると、以前より違和感がある側の頬が明らかに腫れている。口も開けにくく、食事をするのもつらい。

 驚いたAさんは仕事を調整し、急遽歯科を受診。その結果、虫歯がかなり進行し「歯の根の周囲にまで炎症が広がっている可能性がある」と説明された。

■重症化すると全身麻酔下の処置も

「虫歯は少し削って詰め物をして終わり」という認識を持つ人も多いかもしれない。しかし、虫歯の放置は歯だけの問題ではなくなるので注意が必要だ。歯周病による細菌感染が、顎の骨周囲から首にかけて広がるケースもある。重症の場合は、入院や全身麻酔下での処置が必要な場合もあるのだ。

 忙しい人ほど「虫歯くらい」と痛みを我慢して受診を先送りにしがちだが、その判断が仕事や生活に支障をきたす原因になる。

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