著者のコラム一覧
木村眞樹子医師

都内大学病院、KDDIビルクリニックで循環器内科および内科に在勤。総合内科専門医・循環器内科専門医・日本睡眠学会専門医。産業医として企業の健康経営にも携わる。自身の妊娠・出産、産業医の経験を経て、予防医学・未病の重要さと東洋医学に着目し、臨床の場でも西洋薬のメリットを生かしながら漢方の処方を行う。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。

「寝つけない、集中できない」夏バテと勘違いし症状悪化も…“夏季うつ”から身を守る3つの方法

公開日: 更新日:

 連日の猛暑で、なかなか寝つけない夜を過ごしていたD男さん(48歳)。朝からからだが重く、出勤後も集中力が続かない。食欲の低下も感じたが「夏バテだろう」と深刻には考えていなかった。

 しかし、休んでも疲れが取れず、最近では好きだった趣味も楽しめない。職場では些細なミスでイライラし、周りに指摘されると必要以上に落ち込むようになった。

 不調が2週間以上続いたため不安に思い医療機関を受診したところ、医師から「夏季うつ」の可能性を指摘されたのだ。

■「夏季うつ」と「夏バテ」との類似点

 特定の季節に抑うつ症状を繰り返す「季節性感情障害」のひとつが夏季うつである。秋から冬にかけ日照時間が減少すると同時に発症する冬季うつよりは少ないものの、夏に気分の落ち込みや意欲低下が目立つ人もいる。

 夏季うつの原因は暑さによる体力の消耗の他、寝苦しさによる睡眠不足、食欲低下、生活リズムの乱れによる自律神経の乱れであるといわれている。不眠や食欲低下、体重減少、焦りやイライラが強くなるという症状があらわれることが多い。

 夏バテと夏季うつは、食欲の低下や睡眠不足などの症状が共通している。一方で、気分の落ち込みや自責、集中力の低下などは単なる夏バテではなく、うつ状態を含む心の不調を疑う必要がある。

 夏季うつの症状を夏バテだと勘違いし「暑いから仕方ない」と我慢を続けると、不調が長引く恐れがある。夏季うつを放置すると、慢性的なうつ病適応障害に陥るかもしれない。いつもと違う状態が2週間以上続いたり仕事や日常生活に支障が出ていたりする場合は、要注意だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    趣里「大空港」視聴率好調も評価は伸び悩み…父・水谷豊「相棒」後継への期待と“日本的な弱点”

  2. 2

    2026年夏の甲子園は「不作」を通り越して“凶作”…プロスカウトが指摘する異変の原因

  3. 3

    ヤンキースの「横浜・織田翔希獲得プラン」をスッパ抜く! キーマンに挙がる“日本人実業家”の名前

  4. 4

    夏の甲子園投手 プロ注目の4人をスカウト「ガチ評価」最注目の横浜・織田翔希には“意見”割れる

  5. 5

    スマスロ『L戦国乙女5』は前評判での「覇権台」が裏目に…ユーザーの厳しい意見に今後のホールの対応は?

  1. 6

    北島三郎(2)2018年に次男が急逝「息子だけど、音楽の、とても良い仲間でもあった」

  2. 7

    佐藤輝明「三冠王」なら年俸いくら? メジャー流出阻止へ阪神が用意する破格の条件

  3. 8

    徳川光圀(1)水戸黄門は全国漫遊などしていない 主に出かけたのは江戸と領地の往復

  4. 9

    働かない高市首相がお盆休み満喫…4日間「終日公邸」おこもり、いよいよ剥がれる“鉄の女”のメッキ

  5. 10

    消費税政局なんてありゃしない 誰も高市早苗を引きずり降ろせない歯がゆさと暗澹