「ライブに人がいない」“売れないアイドル”が1447万表示の大バズり…活動10年目に海外ファンまで生んだ自虐SNS
「ライブに人がいない」「物販過疎」「フライヤーを受け取ってもらえない」──自らの“売れなさ”をネタにした動画をSNSに投稿し、注目を集めているアイドルがいる。静岡市を拠点に活動する「のうさぎゆん」だ。
2016年に活動を始め、今年6月で10周年を迎えた。静岡市公認の「まち劇パフォーマー」として、路上ライブやライブハウスのイベント、東京でのライブなどに出演。自ら主催ライブや撮影会を開き、アクリルスタンドなどのグッズもデザインする。VTuberとしても活動し、CDには31曲のオリジナル曲を収録している。
まさにマルチな活動ぶりだが、10年間が順風満帆だったわけではない。のうさぎゆんさんに聞いた。
「コロナ前は今よりライブが多かったんです。でもコロナでライブがゼロになって、収入もゼロ。『やばい』と思いました。よく生きてきたなと思います」
活動中には、精神的に追い込まれる出来事もあった。合同ライブでは、終演後に出演アイドルが横一列に並んで物販を行う。どのアイドルにファンがついているのか、一目で分かってしまうのだ。活動初期には、自分の前だけ人がいなくなる「過疎物販」に耐えられず、途中で帰ったこともある。
「みんなには笑いながら『今日帰るね』と言ったんですけど、帰り道で『私、向いてないのかな』って泣きました。アイドルをやめたほうがいいのかな、と何度も思いました」
そんな状況を変えたのがSNSだった。25年9月、Xに投稿した“過疎動画”が大量のコメントを集めて拡散。やがて海外からの反応も増え、Instagramのフォロワーは一気に1万人増加。TikTokのフォロワーも3万人に達した。10周年ライブには、ドイツから駆けつけたファンまでいたという。

















