現役20年の意地 車いすラグビー岸光太郎の終わりなき戦い

バンパーを使って相手を止める岸さん（写真右）／（Ｃ）日刊ゲンダイ

　日本代表チームの最年長選手としてリオ・パラ五輪に臨む岸さん。４０代の現役生活は年々厳しさを増すばかりだが、岸さんの脳裏に「引退」の二文字はない。

「もう２０年もやってるので、若いころに比べれば回復力などは確実に落ちています。でも、この競技が好きなので。どこまで代表でいられるかわかりませんが、自分としては『辞めろ』と言われるまでやるつもり。自分から身を引くことは……絶対にしませんよ」

　４年前に出場したロンドンパラ五輪ではメダルに届かず、４位で苦杯をなめた。

「チームは確実にメダルを狙える位置にいる。ベストを尽くし、チームに貢献したうえでメダルが取れれば最高ですね」

　悲願のメダル獲得に向け、ベテランの戦いは終わらない。