育児・仕事もこなし パラバドミントン山崎悠麻の“主婦魂”

公開日: 更新日:

 左手で車いすを操りながら、右手でラケットを操作――。過酷なパラバドミントンで4年後の東京五輪出場を狙っている“主婦”がいる。山崎悠麻さん(28)だ。
 
「バドミントンは小学2年から中学3年までやっていたので、ラケットワークはある程度自信があります。問題は車いすの動き。まだ競技を始めてそんなに時間が経っていないので…日々練習です」

 16歳だった高校1年時に交通事故に遭い、両足膝下の機能を失った。以降はスポーツとは無縁の日々を送り、23歳で結婚。翌年には子宝に恵まれるなど、周囲も憧れる幸せな家庭を築いていた。

 そんな山崎さんが車いすバドミントンを始めたのは25歳になった2013年。偶然の出合いがきっかけだった。

「この年に東京国体があって、私は市役所に勤めている関係で障がい者競技を見に行きました。その時に、パラバドミントン選手とたまたまエレベーターで一緒になり、少しだけお話をしまして。そこから興味を持ったのです」

 バドミントン経験者とはいえ、車いすに乗っての競技は初めて。当時1歳半だった長男の子育てもあり、不安な気持ちもあったが、始めてみると才能が開花。14年に“腕試し”のつもりで出場した日本選手権で、いきなりシングルス2位、ダブルス3位の好成績を残した。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    横浜流星「べらぼう」ついに8%台に下落のナゼ…評価は高いのに視聴率が伴わないNHK大河のジレンマ

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  5. 5

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  1. 6

    元横綱白鵬が突然告白「皇帝の末裔」に角界一同“苦笑”のワケ…《本当だったらとっくに吹聴しています》

  2. 7

    元横綱白鵬 退職決定で気になる「3つの疑問」…不可解な時期、憎き照ノ富士、親方衆も首を捻る今後

  3. 8

    阿部巨人の貧打解消策はやっぱり助っ人補強…“ヤングジャイアンツと心中”の覚悟なし

  4. 9

    山本舞香は“ヤンキー”より“令嬢”がハマる?「波うららかに、めおと日和」《ふかふみコンビ》で人気急上昇

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも