年俸470万円の広島・辰見鴻之介が侍ジャパン抜擢 「足だけ」で5年20億円の周東佑京になれるか
久々に明るい話題だ。
7日に発表された、11月12日開幕の「アジアプロ野球チャンピオンシップ」に臨む侍ジャパンの代表28人に、“ゾンビたばこ”騒動で揺れる広島から高太一(25)、佐々木泰(23)、辰見鴻之介(25)の3人が選出。中でも井口資仁監督の肝いりで抜擢されたのが、今季「代走盗塁のプロ野球新記録」を打ち立てた辰見だ。井口監督はこの日の会見でもわざわざ名前を挙げて、「1点を争ったときに辰見選手の足が必要になってくる」と期待を寄せた。
西南学院大から2022年の育成ドラフト1位で楽天に入団し、昨オフの現役ドラフトで広島に加入。各球団の編成担当が「現役選手の中で最も足が速い」と口を揃える50メートル5秒7の俊足が、移籍と同時に花開いた。
71試合に出場して打数はわずかに22で打った安打はたったの3本。それでも28盗塁をマークしたが、そのうち27個が代走によるもので、1979年に近鉄の藤瀬史朗がマークした代走によるプロ野球記録の「25」を47年ぶりに塗り替えた。
「代走に出た時点で、相手バッテリーは盗塁を警戒する。そのマークをものともせずに、27個の盗塁を決めるのは相当なことです。スピードもさることながら、スタートを切る覚悟と思い切りの良さがある証拠。通算打率(.120)が示すように、打撃は非力。内外野を守る守備範囲こそ広いものの、肩はそこそこ。久々に現れた足にのみ特化した選手です。広島では79年から89年まで在籍した足のスペシャリスト今井譲二さん以来ではないか。今井さんは263試合に出場し、打席はわずかに31。つまり足だけで11年間もプロで飯を食った。辰見もそうなれるだけのスピードがありますよ」(在京球団編成担当)
憧れの選手はソフトバンクの周東佑京。「足だけ」と言われた周東も今や、5年20億円の大型契約を手にする、常勝ソフトバンクの中心選手のひとりになった。今は年俸470万円の辰見にも可能性はある。
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