プーチン大統領
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ロシアで“ポスト・プーチン”の跡目争いが始まった 穀物利権めぐり側近たちで内紛勃発
プーチン大統領は17日、ロシア版ダボス会議と呼ばれるサンクトぺテルブルク経済フォーラムで演説。重病説がくすぶる中、表舞台で「欧米の制裁は成功していない」と気炎を上げたが、側近たちは「跡目争い」に血眼だ。 現在、プーチン大統領...
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ウクライナ侵攻は「西洋と非西洋」の闘い 民主主義はすでに後退を迎えている
ロシアの国土は77%がアジア側だ。そのため西洋の中心から「スラブ民族はアジア人だ」とさげすまれてきた恨みがあり、強烈な対抗心がある。 今回のウクライナ侵攻は「西洋(民主主義国)」と「非西洋(非民主主義国)」の闘いであり、早くから民主...
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夫人と離婚、愛犬の死…2013~14年にプーチン家の環境は大きく変わった
ウクライナで亡くなった飼い主を待ち続ける秋田犬がいた一方、原因をつくったロシアのプーチン大統領が「愛犬家」というのは不条理だ。人や動物の犠牲を分からないのなら頭が足りないし、知っていて戦争しているのなら心がない。ところで、愛犬家のイ...
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愛犬家・プーチン大統領は“ウクライナのハチ公”「リニ」に何を思った
この戦争で数え切れない命が奪われた。人間だけではない。ウクライナで受難したのは犬や猫などペットも同じ。人間(ロシアのプーチン大統領ら)の一方的な都合によって犠牲になっていることを考えると、いたたまれない。何よりそのプーチンが「愛犬家...
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ロシア国民は「オルタナティブ・ファクト」の中で生きている
前回まで、ロシアのウクライナ侵攻や欧米の制裁後もプーチン大統領の支持率が下がらず、むしろ上がっている奇妙な現象の背景を説明した。国民の多数派が「受け身」であること、攻撃されると強いリーダーの下に集まってしまうことを理由に挙げた。そし...
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ポーランド元外相「ウクライナに核弾頭を」発言が物議…過ぎ去らない核戦争の現実味
ウクライナ戦争を巡り、核使用をチラつかせているプーチン政権。下手をすれば、西側諸国との間で一気に緊張が高まる懸念が拭えない中、ポーランドの欧州議会議員の発言が物議を醸している。 「西側諸国は自主独立を守るために、ウクライナに核...
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電力不足は原発再稼働の布石「古い資本主義」に先祖返りする岸田自民のたどる道
夏の電力不足を訴える節電キャンペーンが突然始まった。「プーチンの戦争」が生み出す戦時中の雰囲気にかこつけ、原発再稼働をゴリ押しする動きだ。北海道電力は16カ月連続、東京電力と中部電力は11カ月連続で値上げ。電気料金上昇に電力不足が重...
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戦争を起こした張本人の支持率がなぜ上がる? 疎外されたロシア世論の向かう先
前回、ロシア国民が「受け身」という実態を紹介した。消極的ではあるものの結果的にプーチン大統領を支持している。ウクライナ侵攻をやめさせるための日米欧の制裁がいくら厳しくても、その構造は簡単に揺るがない。それにしても説明が難しいのは、戦...
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ライト前ヒット狙い 7月の参議院選挙関連「ムサシ」は選挙の度に上昇
7月10日の投票が固まった参議院選挙。立候補予定者の壮行会も始まっている。6月第1週に行われた某立候補予定者のパーティーでは、安倍晋三元首相のスピーチがあり、聴衆の笑いを誘っていた。 「モスクワ訪問前に、当時の英国ブレアー首相...
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鉄のカーテンの内側はバーチャル? ロシアは政治に無関心な「受け身」の国民が支える
ロシアがウクライナに軍事侵攻した2月下旬以降も、プーチン大統領の支持率が下がらない。隣国で死なせた将兵数は国防省発表で1000人以上、英国推計で1万5000人。制裁や外国企業流出で、国内経済はぼろぼろ。それなのに政権は耐えられている...
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プーチンのウクライナ侵攻と日本の「支那一撃論」の共通性
これまでプーチンのウクライナへの軍事侵略が20世紀の帝国主義的戦争の教訓に全く学んでいないという事実を指摘してきた。彼の頭にあるのは、スターリンのつくったソ連という社会主義体制の中心軸を再現して、ロシアをその帝国の支配者たろうとする...
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「“プーチン排除”が停戦への最短コース」名越健郎氏が分析する最新ロシア事情
「プーチンの戦争」はいまだ終わりが見えない。ウクライナを猛烈に支援する米国のバイデン大統領はロシアに外交解決を呼びかけ、プーチン大統領もトルコのエルドアン大統領による仲介案に乗るそぶりを見せ始めたが、楽観視はできない。ロシア国内は、ク...
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ロシア当局が墓を大量購入 ウクライナ戦争で兵士4.2万人が行方不明…想像以上の戦死者か
ロシア国内で戦死者の埋葬が急ピッチで進んでいる。ロシア語メディア「メディアゾナ」の独自集計によると、ウクライナ戦争で亡くなったロシア兵は少なくとも2099人(5月6日時点)。相次ぐ戦死に、ロシアの地元当局は慌てているようだ。 ...
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迫るプーチン大統領辞任のカウントダウン…攻勢強めるロシアが「停戦交渉」再開に動く狙い
やはり、一刻も早く停戦したいのではないか。ロシアのラブロフ外相は8日、訪問先のトルコでチャブシオール外相と会談。共同通信によると、会談後の会見で、ラブロフは「停戦交渉」の再開に応じるようウクライナ側に求めたという。ロシア側はウクライ...
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プーチン大統領50歳の思い出 ポール・マッカートニーの「赤の広場」コンサートで上機嫌
米映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のタイトルが「ア」ではなく「ザ」でなければならない理由を、翻訳者の福光潤氏がメルマガで解説している。不特定の未来でなく、特定の未来に戻ってこなければならないという意味だそうで、あらすじを知って...
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アベ案件で拡大させた「ロシア事業」温存の愚 10年間で血税40億円超がバラまかれた!
ウクライナ戦争をめぐる経済制裁に怒り狂っているロシアのプーチン大統領がまた対抗措置に打って出た。北方領土周辺海域での日本漁船による操業を定めた日ロ間の漁業協定の履行を停止。ホッケ漁などが始まる9月以降もズルズルいけば、北海道の漁業関...
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プーチン大統領はウクライナの「心臓部」を焼き尽くすのをためらった?
ウクライナ侵攻を振り返ると、不思議なことがいくつもある。例えば、ロシア軍は遠方に控えた艦艇や爆撃機から巡航ミサイルで攻撃しながら、首都キーウ中心部を狙うことは比較的少なかった。周辺に当たる北部キーウ州で集団殺害とみられる「戦争犯罪」...
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ナチスを打ち負かしたソ連の「イワン神話」祖国を守り、労働者階級解放に使命感を持つ
第2次世界大戦は国家総力戦でもあった。つまり国家の全ての機構、制度、財政、社会、文化、さらには国民の全てが戦争というシステムの中に組み込まれた。傍観者や戦争忌避者は徹底的に排除され、時には処刑された。ソ連社会にあっても「イワン神話」...
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戦果を焦るロ軍「ロシアの日」を前に東部2州で新たな攻撃準備
旧ソ連崩壊でロシア連邦が国家主権宣言した記念日「ロシアの日」の12日を前に、戦果を焦るロシア軍が、ウクライナ東部2州の完全制圧に向けて攻撃を強めている。 ウクライナ軍参謀本部は8日、ロシア軍が東部ドンバス地方のドネツク州スラ...
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プーチン大統領は暗殺を恐れ…触れ合う一般市民は「サクラ」ばかり
ロシアのプーチン大統領の「影武者」説をまことしやかに話す人がいるが、少しずつ年を取るものだし、写真や映像は昼夜や屋内外で見え方が変わるくらいなので、筆者はくみしない。他方、プーチンの周りに影武者ではなく「俳優」がたくさんいることは紹...
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プーチン大統領が国防省高官18人に階級授与 軍人“昇進乱発”に透ける姑息な狙い
ロシア軍の指揮官がまた戦死した。ロシア国営テレビによると、ウクライナ東部で親ロシア派勢力を指揮していた軍空挺団のロマン・クトゥーゾフ少将が5日、激戦地セベロドネツクの村で死亡したという。 ロシア側は亡くなった指揮官はクトゥー...
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独裁政治の果ては? プーチンは暗殺の恐怖に怯えながら生き続ける
政治指導者のプーチンがスターリンに抱いている尊敬と反発は、心理学分析がいうところのエディプスコンプレックスの枠組みに組み込むとわかりやすい。このコンプレックスをもっと砕いて説明するならば、「権力者の心理学」(小田晋)に書かれている次...
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隠しきれない「日本軽視」はウクライナ侵攻前から始まっていた
日ロ関係の冷却化が止まらない。プーチン大統領がウクライナ侵攻に踏み切って間もない3月、対ロシア制裁に報復する形で日本を「非友好国」に指定。北方領土問題を含む平和条約締結交渉を続けることは「不可能だ」(外務省)と表明した。もっとも、わ...
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プーチン大統領は休戦に動くのか? ロシアで広がる厭戦ムード、「戦争ウンザリ」4割も
ロシアが軍事侵攻を始めてから100日余り。ロシア軍はウクライナ東部の制圧に攻勢を強めているが、目立った戦果は挙げていない。落としどころを見いだせないプーチン政権は、国内世論に敏感になっている。 ロシアの独立系ニュースサイト「...
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奇妙な日本人の「プーチン観」…勝手に憧れたり、嫌悪するのはなぜ?
ロシアのプーチン大統領がウクライナ侵攻に踏み切った後、日本で悲しいニュースがあった。東京・銀座にあるロシア食品専門店の看板が無法者に蹴られて破壊された(5月に米国籍の男逮捕)。よりによって経営者はウクライナ人だったから、なお悲しい。...
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プーチン大統領“厚顔無恥”発言 ウクライナの穀物を「ベラルーシ経由で輸出すれば」
ロシアのプーチン大統領とアフリカ連合議長国セネガルのサル大統領が3日、ロシア南部ソチで会談した。 AFP通信によると、サル大統領はロシアによるウクライナ侵攻で深刻化した食料危機について「アフリカはウクライナからは離れているが...
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ロシアで「反戦の動き」高まりプーチン離れ加速 戦地では軍の内紛勃発!【一覧表付き】
ロシア軍が攻勢を強めている。近く、ウクライナ東部ルガンスク州全域を制圧する可能性がある。一方、ここへきてロシア国内で一気に厭戦ムードが広がっている。反戦の声が次々と上がっているのだ。 ◇ ◇ ◇ 4月以降にあった...
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孤立した指導者プーチンが西側諸国を敵視する「2つの理由」
第2次世界大戦時のソ連は、対ドイツ戦を国力の全てを捧げて戦った。1939年9月1日のナチスによるポーランド侵攻時は、実はスターリンとの野合とでもいうべきであったが、その1年10カ月後のヒトラーによる裏切りで、ソ連はナチスの軍事侵略を...
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「プーチンは生ぬるい!」強硬派突き上げでロシア内乱激化、KGB出身の“後任最右翼”はより危険
ウクライナ侵攻は、東部ドンバス地方でなお激しい戦闘が続くが、ロシア国内でも争いが激化だ。プーチン大統領が始めた「特別軍事作戦」が思うように進んでいないことに、国内の強硬派や過激派が批判を強め、勢いづいているためだ。この「内乱」が政権...
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4.24のミサイル攻撃が生んだ 東スラブ民族正教世界の「修復しがたい亀裂」
「ロシアのプーチン大統領は聖堂に行き、オデーサ上空にはミサイルが飛んだ」(ウクライナのメディア) カトリックの復活祭(イースター)の1週間後、4月24日に東方正教の復活大祭(パスハ)があった。この日はクリスマスよりも盛大かつ荘...