保阪正康
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保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

独裁政治の果ては? プーチンは暗殺の恐怖に怯えながら生き続ける

公開日: 更新日:
プーチンはスターリンを意識して「大ソ連帝国」の復活・発展を目指しているのか(C)Sovfoto Universal Images Group/ニューズコム/共同通信イメージズ

 政治指導者のプーチンがスターリンに抱いている尊敬と反発は、心理学分析がいうところのエディプスコンプレックスの枠組みに組み込むとわかりやすい。このコンプレックスをもっと砕いて説明するならば、「権力者の心理学」(小田晋)に書かれている次の表現がもっとも適切だと思える。

「父親…

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