「表と裏」の法律知識
-
「ルフィ」名乗った4人の男は日本に向う飛行機の中で逮捕…どんな法的根拠か?
「ルフィ」と名乗る人物たちの連続強盗事件のニュースが連日世間を騒がせています。今週、フィリピンの入管施設に収容されていた4人の男が日本に向かう飛行機の中で逮捕されました。逮捕のもとになった犯罪は別の特…
-
人間がペットを虐待しても実刑にならず…それは法律上の「物」だから?
先日、京都地裁において、ペットを虐待したとして動物愛護法違反の罪で起訴された男性(42)の判決公判がありました。事件の内容は、男性が、ペットショップで購入したばかりの飼い猫の爪や舌を切断し、胸腹部を…
-
刃物携帯は意外に厳しい…「キャンプで使うつもりだった」はNG?
一昨年の令和3年12月頃、鮮魚店を営む男性が、警察官から職務質問を受けた際、かばんのポケットからの十徳ナイフ(刃渡り6.8センチ)が発見されたとして、軽犯罪法違反(凶器携帯)に問われた事件がありまし…
-
審理わずか1時間程度、即日判決で被告人が刑務所行き…連発する裁判官が話題
たった1時間程度の審理しかしていないのに、被告人を刑務所に送る実刑判決を下す。しかも、そのような判断を連発している裁判官がいると熊本日日新聞が報じ、話題になっています。 熊本県弁護士会は20…
-
裁判って命がけ? 茅ケ崎市で起きた“お礼参り”刺殺事件の教訓
昨年12月、神奈川県茅ケ崎市の住宅敷地内で、会社員の男性(55)が刺殺された事件。テレビのニュースなどでも大きく報道されました。 この事件で逮捕された職業不詳の高井靖弘容疑者(50)は、被害…
-
「当番弁護士制度」は知っていないと大損 被疑者にはこれだけのメリットが
「当番弁護士制度」というものをご存じですか?これは、なんらかの理由で逮捕された人が、弁護士会から派遣される弁護士に対し、無料で1度相談できるという制度です。派遣を依頼するには、警察官らに「当番弁護士の…
-
大分市の時速194キロ死亡事件裁判 検察の「危険運転」訴因変更請求がもたらす光と闇
今年8月に当コラムでも取り上げた、大分市内で起きた時速194キロの死亡事件の裁判。当初は「過失」運転による死亡事故として起訴していましたが、検察側はより刑が重い危険運転致死罪を求めて訴因変更請求をし…
-
性転換しても女湯入浴は罪になる? 元男性のYouTube投稿が物議
「おっぱい天国だった」──性転換手術を受けた元男性がYouTubeで、女湯に入った感想を話す投稿をし、物議を醸しています。 自身をトランスジェンダーと称する投稿者は「スザンヌみさき」さん。性転…
-
W杯日本代表選手への行き過ぎたコメントが…暴言、誹謗中傷は法的にも問題あり
決勝トーナメントでは惜しくもクロアチアにPKで負けましたが、サッカー日本代表選手の活躍や監督の采配には、日本中で多くの称賛の声が上がりました。 ドイツやスペインといったサッカー強豪国を破り、…
-
民法改正で自治体は大混乱…来年の成人式は18歳だけ? 20歳はどうなるの?
毎年1月には日本の各地で成人式が催されますが、いま多くの自治体で混乱が起きています。それは民法の改正で、今年4月から成人年齢が18歳に引き下げられたからです。 そもそも成人式は法律に規定はあ…
-
ガールズバーの経営者逮捕…いまだに残っていた「決闘罪」ってどんな法律?
先日、珍しいニュースが飛び込んできました。大阪・北新地のガールズバーで働く従業員同士のトラブルに対し、経営者がいわゆる「タイマン」を提案した上、タイマンの場として系列店を準備したとして、逮捕されたの…
-
廃棄物の中から1600万円! 発見者がもらえた金額は?
落とし物やゴミ袋の中から大量の現金が発見されるというニュース、時々テレビで見かけます。 拾ったお金については、1割がもらえると聞いたことがあるでしょう。実は、落とし物(遺失物)に関するルール…
-
沖縄の高校生失明事件…巡査の行き過ぎた取り締まりにたどり着くまで
沖縄市の路上で今年1月27日未明、バイクを運転中の男子高校生を止めようと警棒をぶつけるなどして右目を失明させた事件を覚えているでしょうか。この事件では、警察官への抗議のために、多くの若者が警察署前に…
-
「盗撮罪」がやっと新設されるのか? これまでなかった不思議
盗み撮り、いわゆる「盗撮」が犯罪になることは多くの方がご存じでしょう。しかしそもそも「盗撮罪」という犯罪がないことは意外と知られていません。 現時点で存在しないこの「盗撮罪」が、やっと制定さ…
-
裁判所で防衛省職員が盗聴…問われる徹底的な真相究明、トカゲの尻尾切りは許されない
先日、耳を疑うようなニュースが飛び込んできました。国を相手取った労働裁判で、あろうことか国側の指定代理人が無断で録音=盗聴をしていたというものです。 横浜地方裁判所横須賀支部であったこの裁判…
-
何者かがサウナの温度を勝手に140度に…“犯人”はどんな罪に問われるのか?
近年のサウナブームで、銭湯やサウナ併設のカプセルホテルではサウナ利用客が増えています。利用客は、90~120度のサウナで体を温め、水風呂、外気浴を2~3セット繰り返し、いわゆる「ととのう」という心身…
-
弁護士が犯人隠避教唆の罪に問われ高裁でも有罪判決 行き過ぎた依頼はあったのか
先月の9月13日、東京高裁で、弁護士が犯人隠避教唆の罪に問われた事件の控訴審判決がありました。1審の横浜地裁判決は懲役2年、執行猶予5年でしたが、控訴審は、1審判決を支持し、弁護士側の控訴を棄却しま…
-
スポーツ会場での盗撮被害が止まらない…現在の法規制の穴とは?
先日、東京六大学応援団連盟の公式ツイッターで、「球場内にて悪質な盗撮行為が確認されました」とのアナウンスがあり、SNSなどで大きな話題となりました。また、プロ野球のある球場でも、売り子さんのスカート…
-
給料も「デジタル払い」へ…認められればどんな混乱が起きるのか?
厚生労働省が、会社の給与の支払いについても、デジタル化に向けた法改正をめざすとの報道がなされました。具体的には、従業員の同意を前提として、給与を「PayPay」「LINE Pay」「楽天ペイ」「d払…
-
香川照之のCM・番組降板「違約金5億円」は本当なのか?
テレビCMが次々と打ち切られ、情報番組の司会も降板となった俳優の香川照之さん。それにともなう違約金が5億~8億円との報道もありますが、本当でしょうか。 違約金とは、契約によって定められた事項…