著者のコラム一覧
髙橋裕樹弁護士

「すべては依頼者の笑顔のために」がモットー。3000件を超す法律相談実績を持ち、相続や離婚といった身近な法律問題から刑事事件、企業法務まで何でもこなすオールマイティーな“戦う弁護士”。裁判員裁判4連続無罪の偉業を成し遂げた実績を持つ。アトム市川船橋法律事務所。

中居正広氏と「性加害」問題 刑事事件化はあるのか? ポイントは示談の中身と被害者の意向

公開日: 更新日:

 ここ数年、芸能界における性加害問題が大きく取り上げられ、社会全体でも高い関心が寄せられています。旧ジャニーズ事務所をめぐる一連の問題を契機に、芸能界の構造的課題や権力関係の不均衡が表面化し、さまざまな議論が交わされるようになりました。

 そうした中、フジテレビ問題で中居正広氏について、第三者委員会が「性暴力による被害があった」とする調査結果が出され、大きな話題になっています。ただ、現時点では具体的な行為の内容などが明らかになっておらず刑法上の犯罪に該当するかどうかについても判断がつかない状況です。

 さらに、報道によれば、被害者と中居氏との間で示談が成立しているとも伝えられています。このような場合、刑事事件として立件される可能性はあるのでしょうか。

 まず知っておくべきは、2023年7月に改正された刑法のポイントです。

 この改正により、「不同意性交等罪」や「不同意わいせつ罪」は親告罪ではなくなりました。つまり、被害者が告訴しなくても、警察や検察が捜査を開始し、必要に応じて起訴することが可能となったのです。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か