著者のコラム一覧
髙橋裕樹弁護士

「すべては依頼者の笑顔のために」がモットー。3000件を超す法律相談実績を持ち、相続や離婚といった身近な法律問題から刑事事件、企業法務まで何でもこなすオールマイティーな“戦う弁護士”。裁判員裁判4連続無罪の偉業を成し遂げた実績を持つ。アトム市川船橋法律事務所。

オンラインカジノは賭博「違法とは知らなかった」は通用しない

公開日: 更新日:

 オンラインカジノをやっていたお笑いタレントが警察の事情聴取を受け、卓球選手が書類送検されるなど、刑事事件としての摘発が相次いでいます。

 日本では、刑法により、賭博行為は原則として違法。海外のサイト上でやったとしても、あくまで日本国内で賭博行為を行っていることに変わりはないとして、合法にはならないのです。賭博をした者は50万円以下の罰金刑に処せられることになり、さらに常習として賭博をした者は3年以下の懲役に処せられます。刑は決して軽いものではありません。

 また賭博場を開帳したり、賭博をさせる目的で場所を提供した者は、3月以上5年以下の懲役に処せられます。そして、オンラインカジノ運営者はもちろん、日本国内でオンラインカジノを勧誘・宣伝した者も処罰対象となる可能性があります。

 近年、ユーチューブやSNSなどでオンラインカジノを宣伝するインフルエンサーが増えていますが、こうした行為自体も摘発される可能性があります。いくら有名人が合法と言っていたとしても、信用すべきものではありません。

 刑法では「法律を知らなかった」という主張は原則として認められません。なので、「合法だと勘違いしていた」「みんなやっていると思った」「広告を見て遊んだだけ」「有名人が合法と言っていたから信じてしまった」などの言い訳は意味のないもので、通用しません。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲