著者のコラム一覧
髙橋裕樹弁護士

「すべては依頼者の笑顔のために」がモットー。3000件を超す法律相談実績を持ち、相続や離婚といった身近な法律問題から刑事事件、企業法務まで何でもこなすオールマイティーな“戦う弁護士”。裁判員裁判4連続無罪の偉業を成し遂げた実績を持つ。アトム市川船橋法律事務所。

病院で看護師に蹴り…広末涼子さん逮捕の「ペイハラ」って何だ?

公開日: 更新日:

 今月8日、俳優の広末涼子さんが看護師の女性を蹴るなどしてケガをさせたとして、傷害の疑いで逮捕されました。広末さんに対する処分がどうなるのかという事件の顛末(てんまつ)に多くの関心が寄せられましたが、今回の騒動で関心を高めてほしいのが「ペイハラ」の問題です。

「ペイハラ」とは、「ペイシェントハラスメント」の略で、患者やその家族が医療機関や医療従事者に対して行う暴言、暴力、理不尽な要求などの迷惑行為のことをいいます。もっとも、一義的な定義があるわけではありません。

 ペイハラ行為は、内容によってさまざまな罪に問われる可能性があります。医療従事者に対する身体的な暴力が暴行罪や傷害罪に当たり得るのはもちろんですが、性的な発言や接触行為は、不同意わいせつ罪や迷惑防止条例に違反する可能性もあります。また「病院を訴えて潰してやる」などと言ってクレームをつける行為は、脅迫罪や威力業務妨害罪に問われる可能性があります。さらに、患者がSNSなどで病院名やスタッフの名前を挙げて虚偽の内容を書き込んだ場合には、名誉毀損罪や偽計業務妨害罪に該当することも考えられます。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?