消えた核科学者 警察庁拉致関係リストの真実
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                         1988年に寮から失踪したもう1人の厚生技官1972(昭和47)年、茨城県東海村の動燃(現・日本原子力研究開発機構)で働く科学者・竹村達也が失踪した。大阪大学工学部を卒業し、米アルゴンヌ国立研究所にも留学、帰国後はプルトニウム製造係長も務めて… 
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                         マスコミ批判は苛烈も…言葉だけ躍る首相就任後の安倍晋三1972(昭和47)年、茨城県東海村の動燃(現・日本原子力研究開発機構)で働く科学者・竹村達也が失踪した。大阪大学工学部を卒業し、米アルゴンヌ国立研究所にも留学、帰国後はプルトニウム製造係長も務めて… 
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                         竹村さん失踪後に次々と拉致事件が…警察はどう対策したか1972(昭和47)年、茨城県東海村の動燃(現・日本原子力研究開発機構)で働く科学者・竹村達也が失踪した。大阪大学工学部を卒業し、米アルゴンヌ国立研究所にも留学、帰国後はプルトニウム製造係長も務めて… 
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                         「核開発の父」カーン博士の告白には日本も敏感に反応1972(昭和47)年、茨城県東海村の動燃(現・日本原子力研究開発機構)で働く科学者・竹村達也が失踪した。大阪大学工学部を卒業し、米アルゴンヌ国立研究所にも留学、帰国後はプルトニウム製造係長も務めて… 
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                         核兵器開発に役立つ技術 失踪した製造係長は「第一世代」ロボット制御を研究していた若者に、精密工作機械会社の元社員で海外で技術指導までした男性――。警察庁の「拉致の可能性を排除できない事案に係る方々」には、竹村達也の他にも軍事技術に貢献できる人材が含まれ… 
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                         北が欲しがるリストに掲載されたロボット・工作機械の人材プルトニウムの技術者である竹村達也と同様、北朝鮮が欲しがる人材が警察の「拉致の可能性を排除できない事案に係る方々」の中にいないか。私はワセダクロニクルのメンバーと共に、リストに掲載された人物をシラミ… 
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                         遅々として進まない捜査とは裏腹な菅官房長官の「宣言」警察は竹村達也の捜査に本腰を入れていないのではないか。竹村がいた茨城県東海村を管轄する警察署の元署長は、竹村の失踪自体を知らなかった。 一方の大阪府警は竹村の捜査を継続してはいるようだ。天王… 
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                         連携が疑われる警察 黒塗りばかりで公開されたマル秘文書竹村達也の失踪後、北朝鮮による拉致を疑ったのは茨城県警勝田署の刑事だった。だが、勝田署の後身であるひたちなか西署では署長を、県警本部ではスパイ事件を扱う外事課長を務めた人物は、竹村の失踪事件を知らな… 
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                         エース科学者の失踪知らなかった警察署長「引き継ぎない」動燃の後身である日本原子力研究開発機構(JAEA)は、竹村達也の失踪について何も知らなかった。では、茨城県警はどうだろう? 竹村が失踪した時、動燃の東海事業所にやって来て「北に持っていかれたな」とい… 
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                         「退職後は追いません」ぷっつりと途絶えた男性の足取り動燃の総務部門でエリート街道を歩んできたOBは、竹村が失踪したことさえ知らなかった。竹村がいた東海事業所の総務課長を務め、核燃料からプルトニウムを取り出す許可をアメリカから取る交渉にも関わった人物だ… 
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                         引き継がれなかった失踪事件「顔を見るのも初めてです」動燃(現・日本原子力研究開発機構=JAEA)の総務部門と、茨城県警勝田署(現・ひたちなか署)は竹村達也が失踪した当時、緊密な関係を維持していた。 「動燃が扱う核物質を『過激派集団』から守る」こ… 
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                         動燃総務部と茨城県警が監視 技術元職員がヒントをくれた竹村達也の失踪事件を取材するきっかけになったのは、竹村の元部下が茨城県警勝田署(現・ひたちなか署)の刑事から聞いた言葉だった。 「北に持っていかれたな」 この言葉を元部下が聞いたのは、… 
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                         架空の仕事を紹介する拉致の手口 市場調査として騙される竹村達也のかつての職場仲間や大学の同級生たちは、竹村が動燃を退職した後に転職したものだと思い込んでいた。転職先として名前が挙がったのは、宮崎の旭化成、京都の京セラ、そして動燃と同じ茨城県東海村にある… 
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                         同僚OBが述懐する 東海村で開いた不自然な動燃の送別会竹村達也は自ら失踪した――。動燃技術部にいたOBは、そう証言した。蔵書を古書店に売っていたこと、放置したと思われていた愛車のカローラも、実は他の職場仲間とカーシェアリングしていたことを根拠に挙げた。… 
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                         カーシェアリングしていたカローラを置いたまま失踪した竹村達也はプルトニウム燃料部から技術部の検査課に異動した。1972年に失踪した竹村が動燃で過ごした最後の部署だ。 私が取材で訪れた技術部のOBは「竹村さんは自らいなくなった」と語った。水戸市… 
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                         水戸の古書店で見つかった蔵書には竹村さんの名前が動燃でプルトニウム製造係長を務めていた竹村達也は、フランスの高速増殖実験炉「ラプソディ」に核燃料を納めるプロジェクトの現場責任者だった。しかし、竹村たちが造った燃料は不良品としてフランスから返品され… 
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                         仏の高速増殖実験炉に核燃料を納めるプロジェクトに失敗旧動燃は、竹村達也らアメリカ留学組の尽力でプルトニウム燃料の開発に成功した。 動燃が発行した「プルトニウム燃料開発十年の記録」には、竹村と同じアメリカの国立アルゴンヌ研究所に留学した科学者が… 
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                         記念誌で賛辞贈られた動燃の“エース” 順風満帆の研究生活私は、失踪した竹村達也の部下だった科学者から竹村がアメリカの国立アルゴンヌ研究所に留学した動燃の「エース」だったと聞いた。 竹村は20代でアルゴンヌ研究所に留学した。動燃は、アメリカから技術… 
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                         動燃のエースは米研究所に留学し「プルトニウム四天王」に旧動燃の人事部が未払いの手当を支払うため、竹村達也の転職先と思われる会社に電話した。だが「そんな人間はいない」という答えだった。家族との連絡も途絶えていた。私は、失踪した竹村の転職話は架空だった可能… 
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                         動燃の人事担当者が連絡した転職先に竹村はいなかった私は東京で、失踪した旧動燃の核科学者、竹村達也と同い年の元同僚から「竹村と動燃の人事部の興味深い話がある」と言われた。 「民間企業の人からしたら想像がつかないでしょうが、お役所勤めの甘いところ… 

 
                             
                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                     
                     
                     
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
         
         
         
         
         
         
        