渡辺周
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渡辺周「ワセダクロニクル」編集長

1974年、神奈川県生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、日本テレビに入社し、2000年から朝日新聞。高野山真言宗の資金運用や製薬会社の医師への資金提供の実態をスクープしたほか、原発事故後は長期連載「プロメテウスの罠」取材チームの主要メンバーとして活躍した。2016年3月に退社、ニュース組織兼発信媒体「ワセダクロニクル」の編集長に就任。

竹村さん失踪後に次々と拉致事件が…警察はどう対策したか

公開日: 更新日:

プルトニウム製造係長 竹村達也さん

 1972(昭和47)年、茨城県東海村の動燃(現・日本原子力研究開発機構)で働く科学者・竹村達也が失踪した。大阪大学工学部を卒業し、米アルゴンヌ国立研究所にも留学、帰国後はプルトニウム製造係長も務めていたエリートだ。その後、竹村の名前は警察庁の拉致関連リストに登場する。

 日本政府が認定している拉致被害者は12事件17人いる。最も古い事件は1977年の9月19日。石川県の宇出津海岸で久米裕(当時52)が失踪した。最後の事件は83年7月ごろ、有本恵子が欧州で失踪した。

 しかし、竹村達也が失踪した72年の時点で茨城県勝田署の刑事が「北に持っていかれたな」と言っている。つまり、警察は72年の時点ですでに北朝鮮による拉致を疑っていたことになる。

 もし警察が竹村が失踪した時点で情報を共有し、拉致に対する警戒態勢を取っていたら、その後の拉致事件は防げたのではないだろうか? 竹村の部下だった動燃の元科学者から、当時の勝田署の刑事の言葉を聞いた時に思ったことだ。なにしろ竹村のケースは、核不拡散の堅持という国家の危機管理まで問われかねない一大事である。

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