独白 愉快な“病人”たち
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変な咳から難病発覚 大工原忍さん救ったアロマとの出合い
「肺がんの末期かエイズかもしれません」 当初はそんな疑いもありました。「非結核性抗酸菌症」とわかったのは、その後のことです。 12年前の当時はほとんど知られていない病気で、発症率は10…
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1年間病院を転々 水野タケシさんの座骨神経痛“難民”時代
「イタタタタ、アイタタタタタ、イタタタタ」 これは2017年の一句です。去年はずっとこの痛みに支配されていました。 「座骨神経痛」とわかったのは、昨年の年頭。クロスバイク(スポーツ自転車…
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甲状腺がん再発3度 斉藤こず恵さん“過剰ダイエット”の後悔
7年間のがん治療で総額2000万円以上かかりまして、医療ローンを組みました。今も返済中です。かつてアメリカ人と結婚して米国に住んでいた時期もあったので、日本の国民健康保険がなかったという経緯もあるん…
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胃の5分の4を摘出 アントニオ古賀さんはがんが心の転機に
「やりましたね」 「え? 何ですか?」 「がんです」 「ああ、そう」 主治医からがん告知されたときはこんな感じでした。まったく慌てなかったのは、40歳から毎年必ず胃と腸の検査…
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美容家・岸紅子さん チョコレート嚢胞を患い生き方見直す
「よくこれで普通に生きてこられましたね」 最初に診察を受けた医師にそう言われました。受診したのは結婚したての31歳のとき。妊娠・出産を前に体の状態を知っておこうと、夫とともに行ったブライダルチ…
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骨肉腫で脚切断の危機 東儀秀樹さん“余命1年”からの現在
「この若さだと進行も早いので1年ぐらいで命を落とす可能性があります。覚悟してください」 医師が母に、そう話しているのを隠れて聞いたのが25歳のときです。当時、雅楽師として舞をする日々の中、屈伸…
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写真家・加納典明さんは手術4度 恐怖より興味で前向きに
車が好きだし、仕事も忙しいから、50年間ぐらいほとんど歩かない生活だった。ジムなんか行かないし、体なんて鍛えない。皇居の周りを走ってゼイゼイ言っているオジサンを見ると、呼び止めて「体に悪いからやめた…
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中1でギラン・バレー症候群 美馬寛子さんは陸上に救われた
中学1年生のときに自宅で突然倒れ、「ギラン・バレー症候群」と診断されました。この病気は、免疫システムが自分の末梢神経の一部を攻撃してしまう、まれな病気です。痛覚や触覚、温度の感覚を伝える神経とともに…
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脳が視力調整 田中公平さん「白内障」手術後のメガネ問題
「白内障」は、手術よりもその前後のメガネ作りのほうが大変でした。これから白内障手術をする方は、術後1~2カ月してからメガネを作ったほうがいいですよ。私はすぐに作って失敗しました(笑い)。 手術…
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子宮頸がん克服 ドラマー小林香織さんが説く検診の重要性
それまで「定期的にがん検診をしましょう」というCMを見ても、どことなく他人事だったんです。でも、不正出血があったりして「病院に行こうかな」と思っていたタイミングで区のがん検診のクーポンが届き、受診し…
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初の人間ドックで発見 DJ KOOさん脳動脈瘤で家族が一つに
「脳の血管がいつ破裂するかわからない」という状況下にいる心境は、言葉では言い表せません。「あと何週間かしたら自分の存在がなくなるかもしれない」と思って、生まれて初めて人生が見えなくなりました。 …
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入院1日遅ければ…TKO木本武宏は好酸球性肺炎で死を覚悟
入院中は大変でした。ある人は院内で車椅子を乗り回して婦長さんに怒られるし、またある人は自分の著書のチラシを何枚も病室に張って帰るし、相方なんてどこで見つけてきたのかニセの酸素吸入器の管を鼻に挿して病…
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40代で難病に さかもと未明さんを救った名ホテルでの半年
私、難病の宝庫なんです。2007年に「全身性エリテマトーデス」「シェーグレン症候群」「強皮症」と診断されましたが、その後も「成人スティル病」「多発性筋炎」、あと非常に珍しい難病「腸管気腫症」も見つか…
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49歳で手術 川原みなみさん「腰椎すべり症」で体内にボルト4本
もともと腰痛持ちではあったのですが、まさか手術をしなければならないほどひどくなるとは、思っていませんでした。「腰椎すべり症」は、背骨の一部がズレて、背骨のすぐそばを通っている神経を圧迫してしまう病気…
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異変は突然 藤崎奈々子「チョコレート嚢胞」摘出手術語る
手術のとき、10、9、8……と数えた辺りで世界が揺れて、「すごい!ホントだ!」なんて思った瞬間にブチッと意識が切れました。そして、パチパチと頬を叩かれて起こされたのです。すごいですよね、全身麻酔って…
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日本人初の同時移植 ハギワラマサヒトを救った太田光と妻
「おまえは病気で死ぬんじゃない、バカで死ぬんだ」 ボクにそう言ったのは爆笑問題の太田光さんです。彼が臓器移植のことを積極的に調べてくれなかったら、自分は今ここにいません。1999年当時、ボクは…
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元クリスタルキング田中昌之さん 心筋梗塞が人生の転機に
「ガッ!」ときて「何だ!?」って思いました。よく「心臓をわし掴みにされる」といわれますけど、まさにそんな感じ。そして、ものすごく熱かった。アゴの下から心臓まで焼いた火箸をのんだような……。実際、のんだ…
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声帯を削った昆夏美さん「新しい喉で新たな可能性を」
削ったのは0.1ミリと0.05ミリという半紙よりも薄い粘膜の表皮です。たったそれだけでも「声帯結節」の手術は全身麻酔でした。 この病気は、声帯にできた“ペンだこ”のようなもの。声を出すときに…
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ガガと同じ線維筋痛症 如月まぁやさん“見えない痛み”語る
顔面以外、全部痛いです。形容しがたいですが、いつも血管にガラスの破片が流れているような感じです。痛みが引いているときでも正座で足がしびれているような感じが全身にあって、酷い時は体の中からカチ割られる…
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えのきどいちろうさん 続発性の脳腫瘍と「一生付き合っていく」
「俺、脳腫瘍だってさ……」 カミサンにそう電話した後、慈恵医大病院の石段に座って、午後の診察が始まるまでボーッとしていました。そのときは「ああ、死ぬんだなぁ」って思いました。いま思えば、眼科の…
