大橋未歩アナ振り返る 脳梗塞が起こったあの夜の一部始終

公開日: 更新日:

「らいじょうぶ」という言葉が耳から入ってきて、「あれ?」と思いました。自分では「大丈夫」と言っているつもりなのに、ろれつが回っていなかったのです。

 2013年の1月のことです。その日は家でデスクワークをしていました。暖房をかけながら、ほとんど体を動かさずにあまり水分を取っていなかったことは後からの反省点として残っています。

■持ったはずの洗顔クリームが床に散乱

 仕事を終えて寝ようとしたのが夜11時ごろ。顔を洗おうとして右手が左手に触れた瞬間、左手がマネキンのような鈍い感じがしました。でも「ちょっとしびれたのかな」と思って、いつも通り洗顔クリームを取り出したら、洗顔クリームが床に散乱してしまいました。持ったはずなのに、なぜか落ちていたのです。それを拭かなくちゃとかがんだ途端に左足もガクンとなって、気付いたら倒れていました。立ち上がりたくても左半身にまるで力が入らなくて……。

 そばにいた家族は私の顔を見るなり救急車を呼びました。顔の左半分が垂れた感じで明らかに麻痺がわかったようです。救急車なんて大ごとにしてほしくなかったのですが、「大丈夫」は「らいじょうぶ」になり、「保険証」を「ほけんひょう」と言っている自分がいました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘