時空を超えて没入 文庫で読む時代小説(3)犬を連れた名探偵・三郎太の名推理
「後ろ前の死人手下は犬だけ(二)」風野真知雄著
時代が違えど人の求める情や探求心は変わることがない。今回は、時空を超えてもなお身を乗り出したくなる時代小説をご紹介。盛りがすぎた鉱山の町で起きた不可解な事件に挑む男たち、犬だけが相棒の元同心、騒がしくも楽しい異母きょうだいらの活躍をお楽しみあれ。
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「後ろ前の死人手下は犬だけ(二)」風野真知雄著
主人公は、元同心の用心棒・安西三郎太。偶然出会った白くて賢い犬・空無をお供に、町中で起こる難事件の謎を解く毎日を送っている。霊岸島の入り口で商売をしているおへちを助けたことをきっかけに襲撃を受けるようになった三郎太は、今後襲われないためにも若い女であるおへちが店を持ったいきさつを尋ねたものの、おへちは芝居の謎を解いたら事情を話すという。三郎太は仕方なく、謎を解くべくその芝居小屋に出かけたのだが……。(「ニセモノはホンモノ」)
「耳袋秘帖」シリーズや「沙羅沙羅越え」などで大人気の著者による、浪人と名犬のコンビが謎を解く事件帖シリーズ第2弾。他に着物を後ろ前に着た死人が発見された「後ろ前の死人」など計5話収録。犬だけが相棒の三郎太の推理が光る。
(光文社 836円)


















