著者のコラム一覧
黒岩泰株式アナリスト

山一証券、フィスコなどを経て、2009年4月に独立。独自理論である「窓・壁・軸理論」をもとに投資家に、株式・先物・オプションの助言を行う。著書に「究極のテクニカル分析」「黒岩流~窓・壁・軸理論」など。

レジャー施設や病院でも…「有料優先枠」を考える マネーの理論で広がる格差社会

公開日: 更新日:

「スゲーこれ便利!」

 孫の手を引き、人気アトラクションの長い行列を横目にスッと優先レーンへ──。

 ディズニーリゾートの有料パスを初めて使ったとき、シニアの誰もがその快適さに手放しで感心したはずだ。

 スマホを数回タップするだけで過酷な待ち時間から解放され、時間を有効に使える大人のスマートな選択--世間はそれを大絶賛する。

 だが、ここで少し立ち止まってみてほしい。その裏で、一体何が起きているのか。処理能力が変わらない以上、金を払った者が優遇される一方で、そのシワ寄せは払えない人に向けられる。

 かつて無料だったファストパスは廃止され、チケット代は高騰の一途。誰もが平等に夢中になれる空間が、いつの間にかマネーの論理で階層化されているのだ。

 そしてこの悪辣な風潮は、私たちの「命」を預かる医療現場をも侵食している。

 日々の暮らしで「5分前行動」が当たり前のシニア世代が、町の個人病院の待合室では何時間も待たされる。楽しげなおしゃべりに花を咲かせる先客が居座り、プライバシーを無視したフルネームの大声呼び出しがまかり通る。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 暮らしのアクセスランキング

  1. 1

    結核とは違う感染症「非結核性抗酸菌症」患者が増加…人からうつらないのに感染するのはなぜ?

  2. 2

    インナーパンツは「下着」ではない? その盗撮行為を裁判所はどう罰したか

  3. 3

    「カプセルランド湯島」湯島・上野エリアで3時間1000円の高コスパ

  4. 4

    相次ぐトクリュウ被害対策で絶対必要な「裕福な地方家庭を質素に見せる」工夫…佐賀・唐津の金持ちに聞いた車選びと金の使い方

  5. 5

    旧宮家の養子に新たな「儀式」検討…その裏に「予算獲得」の思惑?

  1. 6

    (1)東京・杉並区を流れる善福寺川周辺にも、「アサ」「ツル」「カマ」は湿地、「エコ」は川の入江を示す水害地名

  2. 7

    台風25号直撃の千葉・印旛沼は堤防決壊で浸水被害…10月も大雨襲来&首都圏直撃の懸念

  3. 8

    (4)大阪「梅田」は埋立地を示唆 東日本大震災で液状化した関東3エリアに共通する地名「日の出」が偶然でない理由

  4. 9

    「多死社会」に突入した「ゲット・ワイルド」な山谷は、超高齢化という「解けない愛のパズル」を抱いている

  5. 10

    (2)「丸子「野毛」「等々力」など東京と神奈川で同じ地名 多摩川の氾濫で分断された水害の痕跡

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    打線強化急務の巨人が今オフ、トレード獲得に舌なめずりする日本ハム2選手の名前

  2. 2

    日本ハム助っ人レイエスに「70万ドル請求訴訟」 タティスJr.も敗れた“収入10%契約”の落とし穴

  3. 3

    日テレが“打倒 VIVANT”へ総力をかけて挑むドラマ「俺たちの箱根駅伝」の勝算

  4. 4

    経済閣僚から相次ぐ「高市総理はリフレじゃない!」の無責任…にじむのは露骨な米国への配慮

  5. 5

    何ら新味なかった高市改造人事で期待できるとすれば、勢いづいた藤田維新の“大暴れ”くらいか?

  1. 6

    歌番組を見ながら紅白を考えた…来春メンバーが2人になる純烈が気になる

  2. 7

    維新から入閣の中司宏新大臣に案の定「裏金疑惑」…高市内閣は支持率20ポイント暴落もある

  3. 8

    川島道行さんは闘病19年 脳腫瘍グレード2で5年生存率は7割

  4. 9

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  5. 10

    WEST.“史上最悪の空中分解”で前途暗雲…10年前のSMAP解散時を超える衝撃