レジャー施設や病院でも…「有料優先枠」を考える マネーの理論で広がる格差社会
「スゲーこれ便利!」
孫の手を引き、人気アトラクションの長い行列を横目にスッと優先レーンへ──。
ディズニーリゾートの有料パスを初めて使ったとき、シニアの誰もがその快適さに手放しで感心したはずだ。
スマホを数回タップするだけで過酷な待ち時間から解放され、時間を有効に使える大人のスマートな選択--世間はそれを大絶賛する。
だが、ここで少し立ち止まってみてほしい。その裏で、一体何が起きているのか。処理能力が変わらない以上、金を払った者が優遇される一方で、そのシワ寄せは払えない人に向けられる。
かつて無料だったファストパスは廃止され、チケット代は高騰の一途。誰もが平等に夢中になれる空間が、いつの間にかマネーの論理で階層化されているのだ。
そしてこの悪辣な風潮は、私たちの「命」を預かる医療現場をも侵食している。
日々の暮らしで「5分前行動」が当たり前のシニア世代が、町の個人病院の待合室では何時間も待たされる。楽しげなおしゃべりに花を咲かせる先客が居座り、プライバシーを無視したフルネームの大声呼び出しがまかり通る。

















