たった30分の外出 電気代をケチった代償は大きい
「こちらのどこからでも切れます」
カップ焼きそばのソースにそう書いてあったが、全然、切れねぇじゃねえか! 年を取ると、指先の潤いや力加減の微調整ができなくなって、メーカーの優しさなんてまったく伝わってこない。
そもそも、家を出てから再び自宅に戻り、キッチンに落ち着くまでの買い物は、あたかもシニアに仕組まれた「障害物競走」のようである。その一連の道のりを時系列で振り返ってみよう。
出発直後のかた~い鍵の開け閉めに始まり、ようやくたどり着いたスーパーの売り場では、極小の値札に目を凝らさなければならない。
「またじわじわ値上がりしているのか……」という生活必需品の痛みが、まず財布を直撃する。
いざレジにたどり着けば、プロの店員が美しく積み上げてくれた「完璧な芸術品」を、レジ袋へと自らガサツに移し替えさせられるという不条理。
「そもそもこの袋、手が滑って開かねぇじゃねぇか!」
さらに、会計のまさにその瞬間、「当店のアプリはお持ちですか?」という容赦ない問いかけが突き刺さる。

















