トランプ関税
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対米隷属を続ければ日本の繁栄と安全はない
第2次大戦以降、日本政府の米国に対する姿勢は、田中角栄内閣時代を除いてほぼ一貫している。それは、米国に隷属していれば、「経済は繁栄する」「軍事上の安全は保たれる」と信じてきた、ということである。 もっとも、日米両国間の歴史的...
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トランプ関税の交渉カード「コメの輸入枠拡大」が日本の農業を潰すワケ
トランプ関税の交渉カードとして、米国産トウモロコシや大豆とともに政府が検討すると言われているのがコメの輸入枠拡大だ。備蓄米放出後も価格の高止まりや在庫の枯渇感が解消されない中、主食米の輸入拡大は需給や相場の安定に貢献するため、両国に...
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関税交渉も門前払い…イカれたトランプ大統領とどう向き合うべきなのか
ジョークだとしても、とてもじゃないが、マトモに見えない教皇自画像。いよいよトランプ大統領の“危うさ”が露呈しているが、振り回される世界と日本はどう対応すべきなのか。一筋縄ではいかない脱米国外交が石破政権にできるのか。 ◇ ...
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トランプ大統領が大慌て…米国債の「金利急上昇」は何が大問題だったのか?
トランプ米大統領が慌てた米国債の金利上昇(価格は下落)。相互関税を発表したときは「いまこそ、われわれが発展する番」と高らかに宣言したのに、発動(4月9日)からわずか13時間ほどで、多くの国に対し「90日間の延長」を決めた。金利上昇は...
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すでに敷かれているスケジュール 赤沢大臣は「米国の手のひら」で踊っている
2回目の関税交渉を終えて、赤沢は早期決着の見通しを喜々として語っていたが、成果を急いでいるのは米国だ。今月中旬にも再び訪米し、6月決着のスケジュールが敷かれている中、相手は「選挙前合意」をやりたい石破政権の足元を見ているぞ。 ...
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2回目の日米関税交渉終了…過去に赤沢大臣が語っていた持論「交渉の鉄則」「非常にまずい交渉」の中身
赤沢亮正経済再生担当相(64)が1日午後(日本時間2日午前)、2回目の日米関税交渉終了後に記者会見。「日米両国間の貿易の拡大、非関税措置、経済安全保障面での協力などについて、具体的な議論を進めることができました」と語った。 ...
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トランプ関税にはシャカリキ、庶民の暮らしは野放し…これが石破政権の正体なのだ
赤沢大臣が訪米する際、企業は毎日損を出していると強調していたが、それを言うなら庶民の財布も同じだ。物価高の根本原因に手をつけず、減税にもビビる政権のガンジガラメ。 ◇ ◇ ◇ 今度は何を迫られるのか。米国のトラ...
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トランプ関税で「過去80年間の世界経済システムがリセットされた」 IMFの警告が示唆するもの
国際通貨基金(IMF)は、4月22日に公表した最新の世界経済見通しで、2025年の世界全体の成長率を2.8%と25年1月の前回予測から0.5ポイント下方修正し、26年も3.0%とした。 トランプ米政権の高関税政策により「ほぼ...
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この暴君とどう付き合うべきなのか もう馬脚を現したトランプの虚勢
ウクライナの戦争は終結せず、ガザも泥沼、関税は次々撤回という案の定の「口先ぶり」。そんな中、世界は毅然と対峙する国と2国間ディールで擦り寄る国とに分かれている。関税交渉合意はそんなトランプへの助け舟となるが、脱米国のしたたかな戦略が...
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トランプ関税が米国進出の日本ハウスメーカーを直撃…資材価格高騰→建築コスト増に耐えられるか
日本のハウスメーカーが進出を加速してきた米国の住宅市場も、トランプ関税に巻き込まれそうだ。住宅専門誌の記者は語る。 「住宅市場は、人口が増え、住宅不足も続く米国で数少ない成長市場。特にミレニアル世代とよばれる20代後半から40...
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「トランプ関税は不良のカツアゲ」…米国で立憲議員シンジ・オグマの国会質問動画が大バズりのナゼ
「シンジ・オグマという議員の発言がこちらのSNSでバズっています」 NY在住ジャーナリストのシェリーめぐみ氏からそんな情報がもたらされたのは4月25日のこと。一体、何かと調べてみると、日本では産経新聞など一部で報じられたものの...
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赤沢経済再生相「2回目」関税交渉に早くも不発の予兆…切り札の“ジープ特例”ほぼ効果なしと識者バッサリ
石破首相の最側近である赤沢経済再生相が30日から、3日間の日程で訪米する。今月17日の関税交渉に続き、ベッセント財務長官らと2回目の協議に臨む予定だ。前回の訪米ではトランプ米大統領の「想定外」の出席に泡食ったが、今回も「格下」らしい...
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米欧の資産運用事業買収に賭けた? 奥田健太郎・野村HD社長の“最終コーナー”
官界通(以下=官) トランプ関税で証券市場も大きく揺れるなか、しばらく鳴りを潜めていた証券最大手の野村ホールディングスが動き出したな。 財界通(同=財) 4月22日に発表した、豪州の金融機関マッコーリーから米欧の資産運用事業を買...
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キューピーは「世界の味」…訪日客が熱愛のマヨネーズ「卵サンド」人気も追い風
米中の貿易戦争は激しさを増すばかりだ。中国はトランプ関税に報復で対抗。今のところ、両者は一歩たりとも引かない姿勢を貫く。 トランプ大統領の標的は最初から中国である。中国は14億人の人口を抱え、食料難に直面。トランプ関税の影響...
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産経世論調査では不気味な回答 自公政権のおぞましさを国民は分かっていない
もはや持たない自公政権。参院選での惨敗は必至だが、自公十野党連立を求める声が意外に多い。玉木首相なんて声もあるが、そんな事態になったら、どうなるのか。企業・団体献金は温存され、大企業優遇政治が続く中、国民民主が求める刹那のバラマキの...
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国内自動車大手6社で減益4兆円の恐れ…トランプ関税と円高のWパンチで「我が世の春」の終焉
燃え尽きる直前に大きくなるロウソクの炎のようだ。自動車大手各社が24日、3月の米国販売実績を発表した。トヨタ自動車は前年同月比7.7%増の23万1336台、ホンダは13.2%増の14万7792台に。SUBARU16.6%増、マツダ1...
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トランプ大統領は同盟国でも容赦なし…「自動車関税」で米国の譲歩が期待できない理由
「米国解放の日」を掲げるトランプ米大統領は、自ら閣僚レベルの関税交渉に出席し、ホワイトハウス執務室に赤沢経済再生担当相を招き入れた。 「日本との協議が最優先」だと直接言明するトランプ氏は上から目線で、赤沢氏が「蛇ににらまれたカエ...
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トランプ関税「日本との協議を最優先」の意味
米国のトランプ大統領が発表した外国への関税措置(トランプ関税)を巡る経過を示すと、次の通りとなる。 ①世界各国からの輸入に一律10%②相互関税は、対米黒字が大きい国に上乗せして課税する。発表当時の税率(%)はベトナムが46、...
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トランプに媚びれば媚びるほど逆効果…日米関税交渉で「何もやらない」という選択肢
世界中が揺れたトランプ相互関税だが、案の定というか、トランプは次々と撤回、見直しを迫られている。もともと、根拠なしのいい加減な脅しだから、市場の反乱にすぐよれる。だとしたら、交渉以前の石破政権も様子見でどうだ?自動車関税もやがて悲鳴...
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夏の参院選へ自民党は戦々恐々…トランプ関税「コメ献上案」浮上で地方の反乱が始まった
トランプ関税への“交渉カード”として浮上している米国産のコメの輸入拡大をめぐり、政府・自民党内の攻防が激化してきた。 政府は、高騰しているコメの値段が下がれば一石二鳥、とトランプ米国にコメを差し出す検討を始めているが、さっそ...
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(中)再び懸念される日韓関係「冬の時代」の到来…カギを握るのは「トランプ関税」
韓国大統領だった尹錫悦氏の罷免に肩を落とした日本政府の関係者は少なくなかった。1代前の文在寅政権下での歴史問題をきっかけに、日韓関係は「戦後最悪」と言われるレベルまで悪化したが、2022年に発足した尹政権が積極的な関係改善に乗り出し...
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7カ月ぶり「1ドル=139円台」も迫る円急騰リスク…制御不能の“トランプドル安”は底なし
円高が止まらない。トランプ政権発足以来、円高ドル安の傾向が続く中、22日の東京外国為替市場の円相場は節目の1ドル=140円を超え、一時139円台に上昇。昨年9月以来、約7カ月ぶりの円高水準に達した。 根底にあるのは、米景気へ...
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ディールには哲学で対抗する覚悟が必要だ
関税をめぐる日米間の交渉が進んでいる。トランプ政権の措置で日本経済が被る打撃は深刻だ。石破茂政権の正念場であることは論をまたない。 ただ、大方の経済マスコミや識者が垂れ流す「トランプ関税は世界経済をも脅かす暴挙。自由で公正な...
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他にも論点、争点は山ほどあるぞ 庶民の味方ヅラして消費税減税合戦の胡散臭さ
アベノミクスの総括、武器爆買いの無意味、米国依存からの脱却など、どこもウヤムヤの無責任。 永田町では選挙を前に各党減税、バラマキ合戦だが。人気取りで数字をいじるのではなく、哲学を聞きたいものだ。少子化・衰退国家の責任は誰にあ...
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“格下”石破政権は関税交渉本格化前から及び腰…日米貿易協定「米側の約束違反」頑なに明言せず
「深刻な懸念を有している」──。トランプ米大統領による関税措置について、石破政権が国会で繰り返す常套句だ。日米貿易協定で交わした「約束」を一方的に踏みにじられたのに、トランプ大統領の怒りを買うまいと平身低頭。これから交渉が本格化するが...
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「世界のモデル」とは大笑いだ 亡国の日米交渉に世界が嘆息
石破首相は、最優先で始まった日米関税交渉を「世界のモデルにする」と力んでいたが、世界はトランプ米国離れを加速化している。世界秩序を破壊し、民主主義も否定する暴君といつまで“条件闘争”で付き合うのか。必要なのは隷属同盟の見直しで、「や...
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石破自民に分断の危機…トランプ関税“交渉カード”に「コメ」浮上で農水族vs商工族のバトル勃発も
石破首相は週末もトランプ関税への対応に追われた。弾丸訪米から帰国した赤沢経済再生相と19日、首相公邸で会談。林官房長官や関係省庁の事務方も同席して、今後の方針をすり合わせたというが、米国側へ提示する“交渉カード”として浮上しているの...
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初回でハッキリ分かったことがある…日米関税交渉、石破首相じゃ無理だ
関税交渉の真相をてんで報じない大マスコミ。格下閣僚が一方的に要求されただけなのに、なぜ「次につながる評価」になるのか。向こうの土俵に乗せられて、右往左往の隷属外交の結末は、さらなる米軍の橋頭堡。 ◇ ◇ ◇ 想...
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「アメリカ車の販売」がまたも関税交渉の最難題に…半世紀にわたる米国のイチャモン体質と日本の無為無策
米国の関税政策を巡って16日午後(日本時間17日午前)に行われたトランプ大統領(78)と日本の赤沢亮正経済再生相(64)の会談。朝日新聞によると、トランプ氏はその際、赤沢氏に対し、「在日米軍の駐留経費負担」「米国製自動車の販売」「貿...
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何から何まで場当たりの仰天…目を覆う石破官邸の迷走、自爆に向けてまっしぐら
以前から官邸の弱さが指摘されてきた政権だが、この“国難”に煮詰まったか。補正の扱い、置き去りの物価高対策、トランプにもドタバタ、年金も先送りの大混乱。 ◇ ◇ ◇ 日本だけではなく、EU(欧州連合)など世界各国...