臓器移植で狂犬病に感染、ミシガン州の男性死亡の悲劇…原因はスカンクの引っかき傷だった

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 昨年12月、米ミシガン州に住む男性(氏名非公開)が左腎臓の移植手術を受けた。手術は完璧に成功し、男性は完全に回復したものの、術後5週間少し過ぎた頃に奇妙な「症状」が現れ始めた。

 男性は、まず震え、下肢の脱力、錯乱、尿失禁を経験。その後も症状は悪化する一方で、数日後には発熱、嚥下困難、水恐怖症の兆候、自律神経系の機能障害を伴って入院した。しかし自律呼吸ができなくなって人工呼吸器がつけられ、入院1週間後に死亡した。

 治療時には分からなかったが、検視の結果、唾液、首の皮膚、脳組織に狂犬病ウイルスの存在が確認された。男性の死因は狂犬病だったのだ。

 家族への聞き取りで、病気を媒介する可能性のある動物との接触は一切なかったことが分かったので、ドナーの調査が始まった。

 ドナーはアイダホ州在住の男性で、昨年12月に脳死と宣告された。ドナーのリスク評価面接では、数週間前のスカンクによる引っかき傷が記載されていた。

 家族によると、昨年10月下旬、ドナーが農園の小屋で子猫を抱いていたところ、スカンクが子猫に襲いかかってきたので、追い払った際に、ドナーはすねを引っかかれ、出血したことが明らかに。

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