米欧の資産運用事業買収に賭けた? 奥田健太郎・野村HD社長の“最終コーナー”

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官界通(以下=官) トランプ関税で証券市場も大きく揺れるなか、しばらく鳴りを潜めていた証券最大手の野村ホールディングスが動き出したな。

財界通(同=財) 4月22日に発表した、豪州の金融機関マッコーリーから米欧の資産運用事業を買収することだな。

 そうだ。

政界通(同=政) どこが注目点だ?

 大きく言って2つある。日本の株式市場は、プロ投資家の間で「米国市場の写真相場」と言われるようにニューヨークの株価の動きに引きずられ、日本株の読みでは差がつきにくい。債券市場も日本はずっと超低金利政策で利息も値動きも小さく、運用しても収益に限界がある。

 そうか、もう資産運用は日本ではなく、米欧へ向かうしかないということか?

 ところが、日本の資産運用の担当者たちは海外経験に乏しく、米欧勢の動きを読むのが苦手。米欧の資産運用会社を買収すれば米欧市場が得意な運用者も手に入り、成績を上げることが期待できるというわけだ。

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